【高校野球2017】新チームどう作る? 都立片倉高校、岐阜県遠征同行記

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ぎふファミリーパーク球場を後にする
  • ぎふファミリーパーク球場を後にする
  • 岐阜ファミリーパーク球場の全景
  • 岐阜ファミリーパーク球場外観
  • 試合を終えて、荷物を手際よく積むのも大事な仕事
  • 試合を終えてバスに向かう
  • 朝5時30分、出発の準備
  • 片倉が今回使用した遠征バス
  • 片倉・岐阜の挨拶
高校野球では、夏の選手権大会地区大会で敗退すると、すぐに新チームがスタートすることになる。

東京都の都立片倉高校も、西東京大会4回戦で専大附と延長15回引き分け再試合の末に敗れた。その当日、18日には学校へ戻り、3年生は部室を掃除して、新キャプテンを指名して、すぐに新チームはスタートした。

宮本秀樹監督は、「新チームの始まりは早い方が、いろいろ引きずらなくてすむし、私自身も切り替えができますから」と、あえて休みを設けないで新チームをスタートさせていくことを話していた。

そして、この日までに片倉はすでに早大学院、芝、文京、成田国際と各ダブルヘッダーをこなしてきている。毎年、8月の1週目には岐阜県遠征を組んでいるが、今年も予定通りに行われることになった。

■4時間半かけた岐阜県遠征の価値と意義

朝6時に八王子市片倉の学校を出発して、中央高速道を4時間半かけて走って、岐阜市の岐阜ファミリーパーク球場に到着。岐阜高校の選手たちが片倉を迎えた。

10時40分頃に到着して、簡単に食事を済ませると、すぐにシートノック。そして、試合は12時過ぎから2試合行われた。

岐 阜120 300 200=8
片 倉002 001 012=4
(岐阜)矢橋―大塚 (片倉)森田大翔、高橋歩武、石田康晴―内田
本塁打=荒井(片)

片 倉000 001 000=1
岐 阜101 000 00X=2
(片倉)紙田、野田―橋本 (岐阜)福村―井上 
本塁打=小宮山(岐)

片倉の宮本監督の考えとしては、この夏休みのチーム作りのプランとして、まずこの岐阜県遠征で、「どの選手が、どういう場面で何ができるのか、どういうことが得意で、何が得意ではないのかということを見極めながら、自分の構想と合わせていく」ということをテーマとしている。

先発したのは森田君で、実はその父親は宮本監督にとっては東大和時代の教え子で、2代続けての指導ということになっている。その森田君は、予定していたイニングよりも早い2回で掴まってしまって、「予定外のことで、計画が狂っちゃったよ」と、苦笑いだった。
それでも、3人目として投げた石田君がある程度まとまった投球をしたことには満足していた。

岐阜の北川英治監督は、攻守にさまざまなことを仕掛けてくるアグレッシブな野球を持ち味としている。2試合目では二死一三塁で岐阜の仕掛けてきたディレードダブルスチールを野田君が冷静な判断で刺した。それでも、宮本監督は試合後、こういうケースでは一塁と三塁の走者はどのタイミングでスタートを切るのが一番いいのか、投手はどういう動作で防ぐのが最もいいのかということを北川監督に追究していた。

こういう、指導者同士の情報交換や、他県であるが故に警戒なしに手の内を明かせられるというのもまた、こうした遠征試合ならではのことだともいう。
このあたりの貪欲さも、宮本監督のチーム作りの特徴の一つである。

岐阜は、結果的には2勝となり、投手も1試合目は矢橋君、2試合目は福村君がそれぞれ完投した。これは、岐阜県は最初のブロック予選がリーグ戦となるため、どういう形であれ、短期間で4試合は確実に戦わなければならなくなるので、北川監督はそのことを想定して、早くから1試合を一人の投手に任せることも一つのテーマとしていた。

北川監督は関商工を2011年に甲子園へ導いて、その翌々年に母校に異動してきた。徐々に北川イズムを浸透させていっているが、この日はカットボールの使い方をバッテリー陣に理解させるためにも、配球指示をベンチから伝えていたという。この時期は、こうした試しと学習の期間でもある。「今日はある程度いい感じで投げられていたと思いますから、そのいい感じを少しずつ、わかっていってほしい」という思いである。

出来立ての新チーム。それぞれの思いで作り上げていく途上を観ていかれるのも、見る側としては試合だけではない別の楽しみも味わうことができるのである。

【THE INSIDE】目指せ甲子園!新チームどう作る? 都立片倉高校野球部、岐阜県遠征同行記

《手束仁@CycleStyle》

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