日本英語検定協会(英検協会)は8月23日、第1回TEAP試験の一部受験者の成績結果、および成績表スコア表記に誤りがあったことを報告した。正しい成績表は今週中に受験者へ送付すると同時に、英検協会Webサイトで正しい成績結果を掲載している。 成績結果や成績表に誤りがあったのは、7月24日に実施された2016年度第1回TEAP試験。通常、TEAPは正確で標準化されたスコアを算出するため、各採点者の採点基準のばらつきを補正するロジックを採用しているが、協会によると「本事案は人的オペレーションミスにより、一部の結果に正確な補正がかからずにスコアが誤って算出」されたという。 対象の受験者にはすでに通達されており、今週中には正しい成績表が送付される予定。英検協会は「同様の事態を起こさぬよう、採点の工程管理とシステム改善に努めてまいります」とコメントしている。 TEAP(アカデミック英語能力判定試験)およびTEAP CBTは、おもに高校3年生を対象とした大学入試を想定して開発されたテスト。上智大学、立教大学、青山学院大学、中央大学などの全学部・学科、または一部の学部・学科でTEAP利用型入試を導入していることもあり、ネットでは「成績が変わる」との発表に大学入試を想定して受験したと見られる者たちから困惑の声があがっている。