文化庁は9月21日、平成27年度「国語に関する世論調査」の結果を発表した。「見れた」「出れる」といった「ら抜き」言葉が多数派となり、10代では特に76.2%が「見れた」、60.7%が「出れる」をふだん使っていることが明らかになった。 日本語に関する世論調査は、文化庁が平成7年度より毎年実施しており、日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査している。平成27年度は、全国の16歳以上の男女を対象に実施し、1,959人の有効回答を得た。調査時期は平成28年2月~3月。 中学生や高校生が担任の先生に対して敬語を使って話すべきか、5つの場面を挙げて聞いたところ、敬語を使って話すべきだと思うのは、「授業中」が74.6%ともっとも高く、「休み時間に職員室で話すとき」73.7%、「クラブ活動で指導を受けているとき」72.6%が続き、いずれの場面でも5割を超えた。過去の調査結果(平成9、16年度)と比較すると、敬語を使って話すべきと回答した割合は、すべての場面で増加傾向にある。 「見れた」「出れる」といった「ら抜き」言葉は、これまで共通語においては誤りとされてきており、新聞などでもほとんど用いられていない。しかし、ふだん使うものを聞いたところ、「見れた」(48.4%)が「見られた」(44.6%)を、「出れる」(45.1%)が「出られる」(44.3%)を、今回調査において初めて上回った。また、「来られる」(45.4%)と「来れる」(44.1%)も同程度使われており、「ら抜き」言葉が多く使われていることがわかった。 年齢別にみると、16~19歳は特に「ら抜き」言葉が多用されており、「食べれない」(48.8%)が「食べられない」(41.7%)を、「来れますか」(57.1%)が「来られますか」(36.9%)を、「見れた」(76.2%)が「見られた」(16.7%)を、「出れる」(60.7%)が「出られる」(32.1%)を上回った。
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