福岡県教育庁は10月20日、平成30(2018)年度より実施する高校入試の学力検査改善について発表した。学力検査の検査時間を延長し、リスニングテストの配点を変更する。また、平成30年度は23校で新たな選抜方法を実施する。 学力検査の改善について、思考力・判断力・表現力などを問う問題や、言語活動を重視した問題をバランスよく出題する方針のもと、平成28年度入試より学力検査問題を改善した。 より一層の改善を図るため、平成30年度入試より国語・数学・社会・理科の学力検査の検査時間を45分から50分に、英語リスニングテストの検査時間を10分から15分に延長する。英語筆記テストは現状通り40分とする。また、リスニングテストの配点は、17~18点としていたものを20点に変更する。 新たな選抜方法の実施校について、専門学科や普通科の特色あるコース・系では、調査書における「特定教科の加重評価」や、学力検査における「特定教科の加重配点」を平成11年度入試より導入。また、理数科などでは、学力検査における「追加問題」を平成21年度入試より導入してきた。 平成30年3月実施の入試では、北九州(普通科体育コース)や筑豊(生活デザイン科)など9校13学科5コースで調査書における「特定教科の加重評価」を実施。また、筑紫丘(理数科)や明善(理数科)など16校16学科4コース3系で学力検査における「特定教科の加重配点」を実施する。