「日本人の野菜摂取不足」が深刻な問題になっているという。ファイブ・ア・デイ協会が問題解決を目的に制定した「菜(さい)の日」である31日に合わせ、カゴメは3月31日、「子どもの野菜摂取」に関する意識調査の結果を発表した。 調査は2017年3月13日~3月15日に行われたもの。幼稚園・保育園、小学生、中学生、高校生の子どもを持つ全国の20歳~59歳、女性830人から回答を得ている。 まず、厚労省が推奨する「4つの食品群年齢別・性別・生活活動強度別食品構成」の理想的な摂取量(3~5歳240g、6~7歳270g、8~9歳300g、10歳以上350g)と、実際の摂取量を比較したところ、96%の子どもが理想量に達していなかった。親の66%も「足りていない」という自覚があったが、残る34%の「足りている」と考えていた親の子どもも、実際にはそのうちの93%が、理想量に達していなかった。親の感覚にかかわらず、子どもの9割以上は野菜が足りていない。 一方で、子どもが野菜が好きかを聞くと、55%が「野菜好き」と回答。幼稚園・保育園の世代を除く、そのほかすべての世代で「野菜好き」の子どもが過半数を占めた。子ども自身が野菜を好きでも嫌いでも、9割以上が摂取量が足りていない現状だと言える。 カゴメはこのほか、子どもの「好きな野菜」「嫌いな野菜」も具体的に調査し、好きな野菜ランキングと嫌いな野菜ランキングを作成した。好きなは「じゃがいも」「さつまいも」「とうもろこし」がトップ3となった。全体的に葉物よりイモなど根菜類の人気が高いようだ。一方、嫌いな野菜は「しゅんぎく」「ししとう」「ピーマン」がトップ3となり、緑黄色野菜が避けられていることが判明した。人気野菜ランキングを参考に、ぜひ子どもの野菜摂取量を増やしてあげてほしい。