【話題】世界の“はだいろ”12色、色鉛筆が画材・額縁店でヒット

 4月24日、東京都台東区の画材・額縁店「田中金華堂」が投稿したあるつぶやきが話題だ。田中金華堂によると、「肌色」だけを集めた12色の色鉛筆セットに注文が集まっており、同日時点での在庫は残りわずかだという。さて、なぜ肌色鉛筆が人気なのか。

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  • 日本の色鉛筆はどう? トンボ鉛筆の色鉛筆の表記(編集部撮影)
 4月24日、東京都台東区の画材・額縁店「田中金華堂」が投稿したあるつぶやきが話題だ。田中金華堂によると、肌色だけを集めた12色の色鉛筆セットに注文が集まっており、同日時点での在庫は残りわずかだという。さて、なぜ肌色鉛筆が人気なのか。

 田中金華堂が紹介した画材は、イタリアの文具メーカーFILAが展開する色鉛筆「Giotto(ジオット)」シリーズの一つ。赤、青、黄、多彩な色を揃えたセットと異なり、紹介された色鉛筆は肌色だけを12本、詰め合わせたものだ。ただし、12本とも同じ肌色かと思いきや、濃淡豊かな黄色や褐色が並び、世界中の子どもたちの肌の色を表す“肌色の色鉛筆”が揃っている。




 一口に肌色といっても、誰一人としてまったく同じ肌を持つ子はいない。ましてや、世界ともなれば国・地域によって色が異なることは当然のこと。FILAの商品について、ネットユーザーからは「まさに肌色」「素晴らしい」とのコメントが寄せられている。

 FILAはこのほか、ドイツのLYRA社の製品も自社ブランドと同時に扱っており、公式Webサイトでは幼児向けの六角色鉛筆も販売中。Giottoシリーズにとどまらず、大人の絵画向けに多種多彩な肌色の色鉛筆、絵の具、クレヨンなどを扱っている文具・画材メーカーも多いようだ。

 日本でも、「はだいろ」と表していた一色について、名称を変更する動きがでている。確認できるだけでも、トンボ鉛筆は現在、従来の「はだいろ」を「うすだいだい」と表記していることがわかる。

日本の色鉛筆はどう? トンボ鉛筆の色鉛筆の表記(編集部撮影)

 グローバル化し、各々の個性を尊重できる時代。子どもと一緒に、世界の肌色について話してみてはいかがだろうか。
《佐藤亜希》

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