【EDIX2017】新たな活用シーンを提案、体験授業も…ICT機器ゾーン

 「ICT機器ゾーン」では、電子黒板などの提示装置と、タブレットなどの情報端末、アクティブラーニングを意識した可動性のあるファニチャーが紹介されていた。各社のブースでは、これらを使った体験授業が行われていた。

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 教育ICTの最新情報が集結する「教育ITソリューションEXPO」。2010年から開催され、今年で8回目を迎える同イベントは、5月17日から19日までの3日間、東京ビッグサイトの西ホール1・2階で開催されている。出展者数は800社を超え、過去最大。前年の680社を大きく上回わり、来年は1,000を超える出展が見込まれている。

【ICT機器ゾーン】

 「ICT機器ゾーン」では、電子黒板などの提示装置と、タブレットなどの情報端末、アクティブラーニングを意識した可動性のあるファニチャーが紹介されていた。各社のブースでは、これらを使った体験授業が行われていた。

◆ScreenBeam 750(Actiontec Electronics inc 日本オフィス)

 ScreenBeam 750は、タブレットなどの情報端末の画面を、電子黒板へワイヤレスで映し出すミラキャストアダプター。Wi-Fi環境(無線LAN)がなくても、電子黒板と1人1台の情報端末で、インタラクティブな授業を行えるというすぐれものだ。

 操作は簡単。持ち運びも容易で低コスト。これまで、インフラ整備が遅れていてICTを活用した授業を行えなかった学校には朗報と言えるだろう。またWi-Fi環境があっても、処理スピードが遅い、動画再生をしようとしたらエラーになってしまった、などのトラブルに悩んでいる学校には、ScreenBeam 750を導入することで、Wi-Fiとネットワークの負荷を分散することが可能。動画再生もスムーズに行える。

◆ACERA 950(フルノシステムズ)

 ACERA 950は、従来の無線LANアクセスポイントに、電子黒板と直結して画面表示する機能を備えたもの。従来、タブレット端末のデータを、電子黒板に表示するためには、専用のソフトウェアが必要だったが、それが不要というわけだ。

 表示の開始や画面切り替えのレスポンスが早く、1台で40台のタブレットを楽々接続。大画面の動画も、コマ落ちすることなくキレイに表示できる。セキュリティも、高度な暗号化によりしっかり守られている。Wave2対応。

◆GAIA EDUCATION(ガイアエデュケーション)

 2007年に創業し、ICTファニチャーを提案してきた同社。ICTファニチャーとは、1人1台の情報端末を使用するアクティブラーニングを想定した、可動性の高いファニチャー群のこと。1人1台タブレットの環境にはかかせない、タブレットストレージや、ICT機器を収納する可動式のカートなども自社で開発している。ベンチャー企業の機動力の良さを活かし、現場の先生の声を開発に反映していることが同社の強み。たとえばタブレットストレージは、エレベーターのない学校で、教室から教室へと運搬するために軽量小型化したり、給食専用エレベーターに載せられるサイズにするなど、学校ごとのニーズを反映している。

 mimioの電子黒板や、授業支援ソフトPenPlus Classroomも取り扱っており、ファニチャーとトータルで学習環境を提案。現在、全国4,500の小中学校で導入されている。

 このほかにも、数多くの企業が、最新の製品や、新たな活用シーンを提案していて、とても1日では回りきれない充実した展示だった。模擬授業も1日に数回行われているので、タイミングを見計らって参加してほしい。

 西1ホール中2階では、出展企業による、アクティブラーニング、オンライン学習、ICTを活用した道徳授業など、興味深いテーマの無料セミナーが行われている。
《石井栄子》

石井栄子

子育てから、健康、食、教育、留学、政治まで幅広いジャンルで執筆・編集活動を行うフリーライター兼編集者。趣味は登山とヒップホップダンス、英語の勉強。「いつか英語がペラペラに!」を夢に、オンライン英会話で細々と勉強を続けている。最近編集を手掛けた本:『10歳からの図解でわかるSDGs「17の目標」と「自分にできること」』(平本督太郎著 メイツ出版)、『10代から知っておきたいメンタルケア しんどい時の自分の守り方』(増田史著 ナツメ社)『13歳からの著作権 正しく使う・作る・発信するための 「権利」とのつきあい方がわかる本』(久保田裕監修 メイツ出版)ほか多数

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