東京国立近代美術館(MOMAT)の分館・工芸館は、11月15日に開館40周年を迎えることを記念し、所蔵作品展「こども×おとな工芸館 調度 ハッピーのかたち」を7月4日~9月3日まで開催する。工芸作品の展示のほか、体験イベントも多数開催される。 40周年記念の所蔵作品展「調度 ハッピーのかたち」は、照明やファブリック、器、置物など、身の回りで用いる道具や家具、装飾品といった「調度(ちょうど)」にスポットライトをあてた企画展。調度品で部屋のしつらいを考えるときのわくわくした気持ちや、ひとつ置くだけでハッピーになれるといった、モノ・工芸が持つ魅力を大人も子どもも楽しみながら体験し学ぶことができる。 展覧会では、器や家具、人形からファブリックまで、生活をハッピーに彩る約100点の工芸作品を紹介する。1人で寛ぐ時間を満たす調度を集めた「私のハッピー」、第三者の目を意識し吟味して選ばれる調度を紹介する「誰かとハッピー」のほか、生きること生活することの視点から器と人形を集めた「LIFE」、日本的な感性で空間や精神を分ける布の働きに焦点をあてた「ゆるやかな境界」、造形作家・川崎広平氏(編集部注:さきは「たつざき」)による特別展と、5つのテーマの展示を見ることができる。 会期中は、「こども」「こども×おとな」「おとな」向けのさまざまなイベントも開催される。工芸館ガイドスタッフと一緒に作品にさわったり、観察したりしながら楽しくおしゃべりする「家族でタッチ&トーク」や、タッチ&トークで子どもの鑑賞を手助けする「ジロジロめがね」作りに挑戦する「ジロジロめがね製作工房」、展覧会を企画した研究員が展覧会のみどころや作品にかくされた「調度のハッピー」を紹介する「ギャラリートーク」などは、参加無料、申込不要で当日参加できるイベントだ。 子ども向けイベントの「こどもタッチ&トーク」「キュレーターに挑戦」と、大人向けの「おとなのままごと」は事前申込制。参加希望者は7月3日までに必要事項を記入したメールで申し込む。なお申込多数の場合は抽選となる。各種イベントの詳細はWebサイトで確認できる。◆開館40周年記念 所蔵作品展 「こども×おとな工芸館 調度 ハッピーのかたち」会期:2017年7月4日(火)~9月3日(日)開館時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)休館日:毎週月曜日、7月18日(火)※7月17日(月・祝)は開館会場:東京国立近代美術館工芸館観覧料:一般250円、大学生130円、高校生以下および18歳未満は無料※会期中の8月6日(日)および9月3日(日)は無料観覧日【事前申込みが必要なイベント】申込方法:必要事項を記入したメールで申し込む(申込先はWebサイトで確認)申込締切:2017年7月3日(月)必着※申込多数の場合は抽選、当選者には7月9日(日)までに通知予定・こどもタッチ&トーク 日時:2017年7月23日(日)・24日(月)13:30~15:00、25日(火)10:30~12:00 ※7月24日(月)はイベントのみ実施、工芸館は休館 対象:3歳~小学3年生 定員:各回15名・キュレーターに挑戦 日時:2017年8月18日(金)10:00~15:00(昼食持参) 対象:小学4年生~中学3年生 定員:12名・おとなのままごと 日時:2017年8月6日(日)13:30~15:30 対象:18歳以上 定員:10名【申込不要、参加無料(要当日観覧券)のイベント】<会期中随時(先着順)>・ハッピーガイド&スタンプラリー 対象:小学生以下(先着2,000名)、中学生以上(先着8,000名)・みんなでつくるハッピー図鑑 対象:小学生以下(先着2,000名)、中学生以上(先着1,000名)・つたえてハッピー 対象:来場者(先着888名)<会期中毎週水・土曜日13:30~13:55> ・ジロジロめがね製作工房 対象:「家族でタッチ&トーク」に参加予定の小学生以下 <会期中毎週水・土曜日 14:00~15:00>・家族でタッチ&トーク・おとなのタッチ&トーク <2017年7月9日(日)14:00~15:00> ・ギャラリートーク(西岡梢・当館研究補佐員、本展企画者)<8月11日(金・祝)午前10:30~12:00、午後14:00~15:30>・つなげてハッピー 対象:来場者 ※所要時間約30分、時間内入退場自由