大阪府では平成28年度公立高校入試より、各学校は自校が求める生徒像として「アドミッションポリシー」を作成し、公表している。アドミッションポリシーは、受験生にとって志望校を決定する大きな判断材料の1つとなり、出願時に自己申告書を作成する際に参照する。また、高校では学力検査の成績や調査書中の評定と合わせてアドミッションポリシーに基づいて受験生の合否を判定する。
平成30年度大阪府立高校一般入学者選抜、学力検査問題の種類
一般入試における学力検査の問題は、国語、社会、数学、理科および英語。英語の学力検査にはリスニングテストを含む。このうち、国語、数学、および英語の学力検査については、「A(基礎的問題)」「B(標準的問題)」「C(発展的問題)」の3種類の問題を作成し、各高校があらかじめ使用する問題を教科ごとに選択する。
なお、A・B問題の英語リスニングテストは、同一問題を使用し、C問題の英語リスニングテストの配点は約33%(3分の1)とする。それぞれの特徴は、大阪府教育委員会のWebサイトに掲載されている。
各学校ごとの学力検査問題の種類を見ると、GLHS指定校(全日制)の北野、大手前、高津、天王寺、豊中、茨木、四條畷、生野、三国丘、岸和田(いずれも文理学科)はすべて国語、数学、英語とも「C(発展的問題)」を選択。春日丘、三島、八尾、富田林、泉陽の普通科、および千里の国際文化科・総合科学科も3教科すべて「C(発展的問題)」を選択する。
学力検査と調査書の得点を合わせた総合点は、教育委員会が定める倍率の中からあらかじめ各高等学校長が選択し、「学力検査の成績」と「調査書の評定」にそれぞれの倍率をかけて合計し、総合点を算出する。タイプはI~Vの5種類あり、大阪市立の高校はVI~IXを加えた9種類ある。たとえば、タイプIは学力検査の成績にかける倍率が1.4倍、調査書の評定にかける倍率が0.6倍。
一例として、茨木高校では「知的探究心を持って学習に取り組み、論理的な思考力や考察力を高めようとする生徒」「難関大学への進学を希望し、目標達成のため、学業に最優先で取り組む覚悟のある生徒」などをアドミッションポリシーに掲げる。学力検査問題の種類はC(発展的問題)、倍率のタイプはIとする。
※編集部注:学力検査問題の種類ならびに学力検査の成績および調査書の評定にかける倍率のタイプについて追記しました。(平成29年11月24日)