日本人英語を音声認識、NTT・イーオン・東大が共同実験

 日本電信電話(NTT)とイーオン、東京大学は8月7日、日本人の英語教育の新手法に関する共同実験を実施すると発表した。NTTの日本人英語音声認識技術やイーオンの英語語学教育に関するノウハウなどを組み合わせることで新たな英会話語学教育をめざす。

教育ICT その他
Speakingトレーニング のサービスイメージ
  • Speakingトレーニング のサービスイメージ
  • インタラクティブ英会話のサービスイメージ
 日本電信電話(NTT)とイーオン、東京大学は8月7日、日本人の英語教育の新手法に関する共同実験を実施すると発表した。NTTの日本人英語音声認識技術やイーオンの英語語学教育に関するノウハウなどを組み合わせることで新たな英会話語学教育をめざす。共同実験期間は2017年8月~2018年3月を予定している。

 グローバル化の急速な進展により、国際共通語である英語の「聞く(Listening)」「読む(Reading)」「書く(Writing)」「話す(Speaking)」の4技能を習得する必要性が高まっている。特に「話す(Speaking)」学習については、現状の英語学習でもっとも必要でありながら学習量が不足しており、ICTでの高度化による学習効果の向上が望まれている分野だという。

 話した英語を文字にする音声認識技術などの試みが多くなされているが、「日本人英語」とも称される日本人が話す英語はネイティブスピーカーとは異なる特有の発音が多いこともあり、非常に高度な技術が求められている。

 NTTはイーオンの協力を得て、NTTの音声認識エンジンをベースに、日本人英語に特化した音声認識技術を開発。実験サービスができるまで精度が向上したことから、実際に通学しているイーオン生に今秋より体験してもらう。体験するのは、Speakingトレーニングとインタラクティブ英会話の2つ。日本人が国際舞台で活躍できるよう、英語でのコミュニケーションに支障のないレベルに引き上げる。

 また、東京大学とNTTが5月より共同研究を実施している学習者支援フィードバック技術について、語学教育の観点から検証を行う。

 NTTとイーオン、東京大学の三者は、共同実験の取組みを通して、英語語学教育における高度なICT技術と教育理論を組み合わせた学習効果の高い学習方法の開発・検証を進めることにより、社会のグローバル化に対応する次世代の英語語学教育への貢献をめざす。
《工藤めぐみ》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top