幼児の眠りに特化、アプリ「ねんねナビ」東大阪市で実証実験へ

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幼児の眠りに特化したアプリ「ねんねナビ」
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 大阪大学、科学技術振興機構(JST)、東大阪市の3者は8月7日、睡眠の専門家グループと保護者がスマホで双方向にやり取りできる、幼児の眠りに特化したアプリ「ねんねナビ」を開発したことを発表。東大阪市の保健センターにおいて、秋から社会実証を開始する。

 アプリを開発したのは、大阪大学大学院・大阪大学、金沢大学、浜松医科大学、千葉大学、福井大学連合小児発達学研究科長の谷池雅子教授らの研究グループ。発達に重要とされる幼少期の眠りだが、日本では眠りを軽視する傾向があり、子どもの睡眠時間の短さは世界でも類を見ないほどだという。保護者の視点に立ったスモールステップでのアドバイスが必要だとして、研究グループは東大阪市の保健所とともに、IT技術を用いて睡眠指導を行う計画をたて、協議を重ねてきた。

 睡眠習慣の改善を目指すアプリとして開発された「ねんねナビ」は、幼児の眠りの問題に特化した、専門家に相談でき、指導も受けられるアプリ。幼児の睡眠習慣に対し、専門家が個別に助言するアプリは世界で初めてだという。保護者にとってわかりやすい睡眠教育コンテンツ(動画)も作成。必要に応じ、実際の睡眠のデータ(活動量計)とも連動できる。

 秋からは、東大阪市の保健センターにて社会実証を開始する。1歳6か月児健診に来所した幼児で、就寝時間が遅い、または睡眠時間が短い子どもの保護者に1年間の研究協力を依頼する予定。自治体での実装の前段階として、10組の親子(1歳半~2歳4か月)にアプリを試行したところ、システムに問題はなく、アプリも使いやすいと好評だった。保護者への1回の指導で、子どもが自ら寝室に向かうようになるなど、すべての子どもの眠りに何らかの改善が認められている。

 現状では研究段階にあり、指導はマニュアルで行っているが、将来的には機械学習を採用し、多人数に同時に対応することも可能だという。研究グループは、自治体での睡眠啓発・指導に多大な力を発揮できるとしている。
《黄金崎綾乃》

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