2017年の出生数、推計94万1千人…2年連続100万人割れ

 厚生労働省は2017年12月22日、2017年(平成29年)人口動態統計の年間推計を発表した。出生数は94万1,000人で、統計調査を開始した1889年(明治32年)以来過去最低数となる見込み。

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 厚生労働省は2017年12月22日、2017年(平成29年)人口動態統計の年間推計を発表した。日本における日本人の出生数と死亡数、婚姻件数、離婚件数および死産数などを推計した結果、出生数は94万1,000人で、統計調査を開始した1889年(明治32年)以来過去最低数となる見込み。

 人口動態統計は、日本の人口動態事象を把握し、人口および厚生労働行政施策の基礎資料を得ることを目的に実施、作成される統計調査。調査年の12月には、日本における日本人の人口動態統計の年間推計を公表している。

 2017年の出生数を推計したところ、日本で生まれた2017年の新生児は94万1,000人。調査以来はじめて100万人を割り込んだ2016年(平成28年)の97万6,978人(確定数)に続き、出生数は2年連続で100万人以下となりそうだ。

 なお、人口1,000人あたりの出生率は7.5と推計され、厚生労働省による国際比較で見ると、アメリカ(2015年)12.4やイギリス(2015年)12.0、フランスとスウェーデン(いずれも2015年)11.8と比べ、低いことがわかる。

 一方で、死亡者数推計は134万4,000人にのぼり、出生数から死亡数を減じた自然増減数推計は40万3,000人。2005年(平成17年)と2007年(平成19年)からは、死亡数が出生数を上回る現象が続いている。

 2017年の人口動態統計確定数は、2018年(平成30年)9月上旬に公表予定。
《佐藤亜希》

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