【大学受験】私立医学部合格のカギ、医系予備校ビッグバンが伝授

 医系予備校の進学塾ビッグバンは、私立医学部合格のポイントは「不得意教科・分野を作らない」ことであると解説している。近年、多様化する医学部への入学方法について、無策のまま出願せず、しっかりと戦略を練ることも重要だとしている。

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 いよいよ目前に迫る私立大学医学部入試。医系予備校の進学塾ビッグバン代表の松原好之氏は、私立医学部合格のポイントは「不得意教科・分野を作らない」ことであると解説している。近年、多様化する医学部への入学方法について、無策のまま出願せず、しっかりと戦略を練ることも重要だとしている。

2017年度の私大医学部受験を振り返る



 進学塾ビッグバンによると、2017年度の私立大学医学部一般入試の志願者数は、前年度(2016年度)から2,318人増となる10万8,181人だった。新設された国際医療福祉大学医学部が志願者を3,393人集めた影響が大きかったが、志願者数増のペースはここ数年で落ち着いてきているという。ただ、2017年度の私立医学部の志願倍率は29.8倍と、難関学部であることに変化はなかった。

 近年は学費の減額も相次いでおり、学費が下がることで優秀な受験生が増加し、入学の難易度はますます上昇する。また、医師のモラルに注目が集まる中で、小論文や面接を重視する大学が増加。「医師として不適」と判断されれば、学力試験の結果によらず不合格にする大学も少なくないという。

迫る2018年度入試、最新志願者動向



 2018年度の私立医学部入試は、日本医科大学が6年間学費を570万円減額したこと、獨協医科大学の試験地に東京会場が追加されたことにより、志願者の増加が予測される。また、大阪医科大学、国際医療福祉大学、東邦大学が入試日程を変更。大阪医科大学の場合は、2017年度は他大学との日程重複はなかったが、2018年度は北里大学と重複するため、志願者の分散が考えられる。

 志望校や学力だけでなく、私立医学部全体の入試スケジュール、学費、前年度からの変更点などを踏まえて受験校を決定することも合格のポイントになるという。

医学部合格のカギは「不得意教科・分野を作らない」



 医系予備校の進学塾ビッグバン代表の松原好之氏は、私立医学部が「難関」といわれる理由について「限られた時間内で多くの標準レベルの問題をミスなく解く難しさ」にあると分析。よって、合否を分けるのは時間内で解答できた問題数とケアレスミスの数だとし、この難しさを克服するためには、小論文・面接も含めて「不得意教科・分野を作らない」ことであると解説している。

 「基礎をおろそかにすること、我流にこだわること」は避け、試験までの日数と到達目標レベルから逆算し、綿密な学習計画に沿って勉強を進めることも合格のカギになるという。
《外岡紘代》

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