高校から大学までの教育費、平均935.3万円…捻出最多は「節約」

教育・受験 保護者

大学卒業までに必要な入在学費用(子ども1人あたり)
  • 大学卒業までに必要な入在学費用(子ども1人あたり)
  • 高校卒業後の入学先別にみた卒業までに必要な入在学費用(子ども1人あたり)
  • 世帯年収に占める在学費用の割合
  • 年収階層別にみた世帯年収に占める在学費用の割合
  • 自宅外通学者の有無
  • 自宅外通学者への年間仕送り額(自宅外通学者が1人いる世帯)
  • 自宅外通学を始めるための費用・入学金費用と自宅外通学を始めるための費用(入学者1人あたり)
  • 教育費の捻出方法(3つまでの複数回答)
 高校入学から大学卒業までに必要な入在学費用は935.3万円で、前回調査より39.7万円減少したことが、日本政策金融公庫の「教育費負担の実態調査」からわかった。世帯年収に占める在学費用の割合も2年連続で低下し、平均15.5%となった。

 平成29年度「教育費負担の実態調査」は、25歳以上64歳以下の男女で高校生以上の子どもを持つ保護者が対象。調査期間は平成29年9月22日~10月2日。インターネットによるアンケート調査で、4,700人(各都道府県100人)から回答を得た。

 入学費用と在学費用を累計した子ども1人あたりの費用は、高校3年間で238.1万円、大学に入学した場合はさらに697.2万円がかかる。高校入学から大学卒業までの入在学費用として935.3万円が必要となるが、前回(平成28年度)調査の975.0万円より39.7万円減少した。なお、高校卒業後の入学先別入在学費用をみると、私立大学の文系で976.2万円、理系で1,045.9万円となっているのに対し、国公立大学は741.3万円と差が大きい。

 世帯年収に占める在学費用(子ども全員にかかる費用の合計)の割合は平均15.5%。前回調査の16.1%、前々回(平成27年度)調査の17.8%より低下している。年収階層別に前回調査と比較すると、年収「600万円以上800万円未満」と「800万円以上」の世帯はほぼ変化がない一方で、「400万円以上600万円未満」と「200万円以上400万円未満」の世帯は負担割合が低下。特に「200万円以上400万円未満」の世帯は35.1%と、前回調査の36.6%から1.5ポイント減となった。

 自宅外通学者がいる世帯は全体で26.7%だが、ローン利用世帯に限ると42.1%と高い傾向にある。自宅外通学者への仕送り額は、年間平均が93.0万円(月額7.7万円)。ローン利用世帯は年間平均79.7万円(月額6.6万円)と、全体に比べて月額で1万円以上の差があった。自宅外通学を始めるための費用(アパートの敷金や家財道具の購入費用など)は、入学者1人あたり37.5万円。入学費用と合わせると116.6万円にのぼる。

 教育費の捻出方法(何らかの対応をしている世帯)を尋ねると、「教育費以外の支出を削っている(節約)」30.4%、「預貯金や保険などを取り崩している」22.8%、「子ども(在学者本人)がアルバイトをしている」19.4%、「奨学金を受けている」19.0%など。

 節約している支出では、「旅行・レジャー費」61.1%がもっとも多く、「外食費」55.3%、「衣類の購入費」41.4%が続いた。年収階層別にみると、年収「200万円以上400万円未満」の世帯はほかの年収層に比べ、「外食費」「衣類の購入費」「食費(外食費を除く)」を節約している割合がもっとも大きい。一方、「レジャー費」に関しては、ほかの年収層が59.1%~65.5%のところ、「200万円以上400万円未満」の世帯は40.8%ともっとも少なかった。
《黄金崎綾乃》

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