2018QS専攻分野別世界大学ランキング、東大5分野でトップ10入り

 イギリスのグローバル高等教育評価機関QS Quacquarelli Symonds Limited(QS)は2018年2月28日、2018年度のQS専攻分野別世界大学ランキング「QS World University Rankings by Subject」を発表した。48の専攻分野のうち、東京大学は5分野で世界トップ10に入った。

教育・受験 大学生
2018年度「QS専攻分野別世界大学ランキング」上位20位内の日本の大学
  • 2018年度「QS専攻分野別世界大学ランキング」上位20位内の日本の大学
  • 2018年度「QS専攻分野別世界大学ランキング」上位20位内の日本の大学
  • 2018年度「QS専攻分野別世界大学ランキング」上位20位内の日本の大学
  • 2018年度「QS専攻分野別世界大学ランキング」上位20位内のアジアの国別専攻分野数
  • 2018年度「QS専攻分野別世界大学ランキング」上位10位(世界)
 イギリスのグローバル高等教育評価機関QS Quacquarelli Symonds Limited(QS)は2018年2月28日、2018年度のQS専攻分野別世界大学ランキング「QS World University Rankings by Subject」を発表した。48の専攻分野のうち、東京大学は5分野で世界トップ10に入った。

 QSは2004年から毎年、世界大学ランキング(QS World University Rankings)を発表。大学評価に広く活用されている。今回発表したQS専攻分野別世界大学ランキング「QS World University Rankings by Subject」は、48の専攻分野別に世界の大学をランキングしたもの。新たに「古典・古代史」「図書館・情報管理」の2分野を追加した。

 アジアの大学のトップ10入りは合計30分野で、シンガポールの大学が合計12分野ともっとも多かった。日本の大学は、合計7つの専攻分野でトップ10に入り、前年のランキングとの比較では3分野減。トップ20には、シンガポールの34分野につぐ27分野がランクインしたが、前年比5分野減となった。

 日本の大学全体では、全48専攻分野中、42大学で計359件がランクイン。前年比では、57件は順位を上げたものの、116件が順位を落とし、日本の大学の順位は相対的に低下している。

 大学別では、東京大学が「現代語学」7位、「化学」8位、「工学-機械」9位、「物理・天文学」9位、「工学-化学」10位と、5つの専攻分野でトップ10入りを果たした。東京大学全体では、全48分野のうち41分野にランクインし、このうち36分野が上位50位以内に入っている。

 このほか、京都大学は「工学-化学」で5位にランクイン。トップ20のランキングには、前年より1分野少ない5分野がランクインした。東京医科歯科大学は、「歯学」で前年より順位を2つ下げ、5位となった。

 世界のおもな大学では、ハーバード大学が14の専攻分野で1位、MIT(マサチューセッツ工科大学)は合計12の専攻分野で1位を占めた。ハーバード大学とMIT以外に目を向けると、複数の専攻分野で1位を獲得できたのは、4分野で1位となったオックスフォード大学のみであった。イギリスの大学は、EU脱退の影響の余波にかかわらず、合計10分野で1位となった。

 ランキングの詳細は、QSのWebサイト「QS TOP UNIVERSITIES」(英語)で公開している。また、QSでは学部別の世界大学ランキングも発表しており、5学部別(芸術・人文、工学・技術、生命科学・医学、自然科学、社会科学)のランキングが閲覧可能。東京大学が、「芸術・人文学部」「工学・技術学部」において国内でもっとも高い8位にランクインしている。
《奥山直美》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top