【高校受験2018】埼玉県公立高入試<国語>講評…難しい問題と易しい問題がはっきりと

 平成30年3月1日(木)、平成30年度(2018年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜が実施された。リセマムでは、スクール21の協力を得て、学力検査「国語」の講評を速報する。

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2018年度埼玉県公立高校<国語>講評
  • 2018年度埼玉県公立高校<国語>講評
 平成30年3月1日(木)、平成30年度(2018年度)埼玉県公立高等学校入学者選抜が実施された。全日制の入学許可予定者数38,320人に対し44,503人が志願し、志願確定倍率は1.16倍だった。リセマムでは、スクール21の協力を得て、学力検査「国語」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。

◆<国語>講評(スクール21 提供)

 問題の構成は例年通りでした。

 内容を見ると、(1)文学的文章や(3)説明的文章などで難しい問題が散見された反面、(2)漢字・文法・語句や(4)古文などで基本的な問題も出題されました。

(1)例年、中高生あるいはそれに近い年齢の人間が主人公になる小説が出題されますが、今年は大人が主人公の小説が出題されました。文章自体は難しくなかったものの、設問にはやや難度の高いものがありました。指定語句が与えられた設問では、本文中にその指定語句がないため、解くのに時間がかかった受検生も多かったかもしれません。

(2)漢字・文法・語句
 基本的な知識を問う設問でした。但し問5は、前後の文章から語句を推し量る必要がありました。

(3)説明的文章
 文章は芸術論で抽象度が高く、読み進めるだけでも時間がかかったのではないでしょうか。
文章に比べると設問は解きやすいものもありましたが、難問もありました。問4は十八文字の書き抜き問題でしたが、傍線の近くに選びたくなるような箇所があるにもかかわらず、実際の解答はその先にありました。しっかり問題の文章を読み込めているかが、正誤の分岐点になりました。問5は「現実」と「悟性」という二つの言葉を使っての記述でしたが、この指定語句の文中における意味を正確に捉えていないと、正答にはたどり着けなかったと思います。

(4)古文
 「徒然草」からの出題ということで、目にしたことのある受検生も多かったと思います。但し、設問は基本的なものでしたので、初めて読んだ受検生も、ちゃんと準備をしてあれば難しくなかったでしょう。ただ昨年同様、口語訳の量が少ないので、古文の読解はしっかり勉強しておく必要があります。

(5)条件作文
 例年通り資料を読み取り、内容に触れた後に自分の体験・意見を書くというもので、準備をしっかりしてきた受検生は戸惑うことなく書けたと思います。
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 このレポートは平成30年3月1日(木)に速報としてスクール21により作成されたもの。

問題を見る

 スクール21は、平成30年3月17日(土)から4月8日(日)までの期間、スクール21入試情報情報センター主催の「春の入試情報イベント2018」を開催する。おもに新中学3年生とその保護者が対象の「高校入試報告会」と、浦高・一女・大宮進学を希望する新中学3年生とその保護者が対象の「県立御三家入試報告会」を実施予定。申込方法や開催場所などの詳細は、スクール21のWebサイトで確認できる。

協力:スクール21
《編集部》

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