小中高生・高専生対象「未踏ジュニア」、採択グループに最大50万円

 一般社団法人未踏は2018年6月から10月にかけて、小中高生・高専生を対象に「2018年度未踏ジュニア」を開催する。独創的なアイデアを持つ17歳以下のクリエーターやプログラマーに最大50万円の開発資金をはじめ、開発場所・機材、専門家による指導を支援する。

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 一般社団法人未踏は2018年6月から10月にかけて、小中高生・高専生を対象に「2018年度未踏ジュニア」を開催する。独創的なアイデアを持つ17歳以下のクリエーターやプログラマーに最大50万円の開発資金をはじめ、開発場所・機材、専門家による指導を支援する。

 「未踏ジュニア」は、独創的なアイデアや卓越した技術を持つ17歳以下の小中高生および高専生を対象としたミニ未踏事業。経済産業省所管の情報処理推進機構(IPA)の事業である未踏事業ではこれまで、起業家やクリエーターなど、天才的かつ創造的人材を数多く輩出してきたが、採択者の多くは大学生や大学院生で、小中高生や高専生の採択率は低いのが実情だという。

 一方で、2020年からのプログラミング教育の義務教育化を前にプログラミングを学ぶ小中高生は増え続けている。小中高生の視点を上に向けさせ、広い活躍の場を提供することが急務となっていることから、未踏では21世紀型イノベーションの創出を担う創造的人材を発掘・育成すべく、2018年度も未踏ジュニアを開催することを決めた。

 「2018年度未踏ジュニア」に採択されると、各界で活躍するプロジェクトマネージャー(PM)や専門家の指導が受けられるほか、各グループ最大50万円を上限として開発資金を援助。必要に応じて、開発場所や工作機材も提供され、開発を目指すプロジェクトの実現が支援される。

 特に突出した成果を残し、「未踏ジュニアスーパークリエーター」として認定され、担当のPMの承認を得た採択者は、2019年度以降の未踏IT人材発掘・育成事業(未踏事業)への推薦を受ける権利が付与される。

 対象は、2018年4月1日時点で17歳以下の個人もしくは4人以内のグループ。プロジェクト期間中に挑戦したいソフトウェア・ハードウェアの開発について計画を立て、自身の開発経験・PRとともに申請書類に記入。5月11日までにWebの応募フォームから申請書類をアップロードする。書類による1次選考とオンライン面接による2次選考を経て、採択を決定する。

 採択期間は、6月中旬から10月までの約5か月間で、6月にブースト合宿、8月に中間合宿、10月に成果報告会を予定している。参加費は無料。合宿などイベント参加のための交通費や宿泊費も支給される。

◆2018年度未踏ジュニア
対象:2018年4月1日時点で17歳以下の個人または4人以内のグループ
採択数:10プロジェクト程度
参加費:無料
※会場までの往復交通費・宿泊費も支給
応募締切:2018年5月11日(金)23:59
支援内容:
・PMを中心とした未踏事業OBOGによるメンタリング
・各グループ最大50万円の開発費用の支援
・開発場所・開発に必要な機材の提供
・未踏ジュニアスーパークリエーター認定者の未踏事業への推薦
《奥山直美》

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