日本数学検定協会は、文章題・記述式問題に特化したテキスト計6冊を2018年春に刊行する。「文章題入門帳」シリーズ全3冊と「記述式演習帳」シリーズ全3冊のうち2冊を2018年3月16日に刊行。「記述式演習帳」シリーズの1冊は4月上旬に刊行予定だ。価格はそれぞれ1,000円~1,800円(税別)。 実用数学技能検定の解答を分析すると、全階級で文章題・記述式問題の正答率がほかの問題と比較して常にやや低いという。2020年度から実施される「大学入学共通テスト」でも、一部の問題で部分的に「記述式」が採用など、「文章題・記述式問題」の学習を深めることが大切となっている。 テキストでは、まず例題で解き方の全体の流れを把握し、次に穴埋め式の練習問題に取り組み、要点をおさえることで、段階的に解き方を学ぶことができる。「文章題入門帳」シリーズは、問題文に色や下線を付けて、問題を解く際の注目するべき個所をわかりやすくしている。「記述式演習帳」シリーズは、問題を3タイプに分類し、それぞれに詳しい解答の解説が付いている。 今回刊行の「文章題入門帳」シリーズは、小学校1~3年程度の9~11級、「記述式演習帳」シリーズは、高校1~3年程度の準1級・2級・準2級に対応する。日本数学検定協会は、2015年に小学校4~6年生向けの「文章題練習帳」(算数検定6~8級に対応)全3冊、2016年に中学校1~3年生向けの「文章題練習帳」(数学検定3~5級に対応)全3冊を刊行した。今回のテキストを含めた全12冊で、小学校・中学校・高校のすべての学年に対応する。 「実用数学技能検定」は、計算・作図・表現・測定・整理・統計・証明など、数学・算数の実用的な技能を測る記述式の検定。数学領域である1級から5級までを「数学検定」と呼び、算数領域である6級から11級、かず・かたち検定までを「算数検定」と呼んでいる。◆「文章題入門帳」シリーズ全3冊「記述式演習帳」シリーズ全3冊の概要「実用数学技能検定 文章題入門帳 算数検定」9級~11級発行日:2018年3月16日(金)判型:B5変型ページ数:本文96ページ定価:本体1,000円(税別)「実用数学技能検定 記述式演習帳 数学検定2級」発行日:2018年3月16日(金)判型:A5判ページ数:本文164ページ定価:本体1,600円(税別)「実用数学技能検定 記述式演習帳 数学検定準2級」発行日:2018年3月16日(金)判型:A5判ページ数:本文168ページ定価:本体1,600円(税別)「実用数学技能検定 記述式演習帳 数学検定準1級」発行日:2018年4月上旬発行予定判型:A5判ページ数:本文208ページ定価:本体1,800円(税別)