文科省、H30年度「コミュニティ・スクール」構築を促進

 文部科学省は平成30年5月7日、Webサイトに「コミュニティ・スクール」に関する平成30年度予算について掲載した。

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コミュニティ・スクール推進体制構築事業
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  • コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)の仕組み
 文部科学省は平成30年5月7日、Webサイトに「コミュニティ・スクール」に関する平成30年度予算について掲載した。平成30年度の推進体制構築事業についてと、学校運営協議会の設置および拡充に向けた調査研究事業について、関連情報やPDFファイルを公表している。

 「コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度、CS)」とは、学校・家庭(保護者)・地域が協力し、学校運営に意見を反映させながら「地域とともにある学校づくり」を進める、法律(地教行法第47条の6)に基づいた仕組みのこと。

 学校運営協議会のおもな役割には、「校長が作成する学校運営の基本方針を承認する」「学校運営に関する意見を教育委員会または校長に述べることができる」「教職員の任用に関して、教育委員会規則に定める事項について、教育委員会に意見を述べることができる」の3つがある。

コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)の仕組み
画像 コミュニティ・スクール(学校運営協議会制度)の仕組み

 文部科学省は、この連携・協働体制の取入れが進んでいない学校への導入を推進するため、おもに実践的研究を実施しており、コミュニティ・スクールの一層の拡大と充実を進めている。

 平成30年度予算額は9,800万円。推進体制の構築や、管理職・事務職員マネジメント研修などにかかる費用が計上されている。

 Webサイトでは「コミュニティ・スクール推進体制構築事業」についてと、平成30年度学校運営協議会の設置・拡充に向けた調査研究事業の各事業概要を閲覧できる。各事業概要には、大阪府の中高一貫校で実施する教育実践や、兵庫県姫路市の義務教育学校を対象学校種とする「義務教育学校における、地域とともに進める地域学習カリキュラムの作成および実践」などが紹介されている。
《佐藤亜希》

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