MacやiPhoneなどのApple製品を便利に使うには、Apple IDの作成が欠かせない。しかし、このApple IDのパスワードが漏洩してしまうと、メールや写真を自由に覗かれてしまうのはもちろん、スケジュール、連絡先など、あらゆる個人情報が流出するなんてことにもなりかねない。Apple IDをしっかり守る2ファクタ認証を設定しておきたい。万が一、パスワードが漏れたときのために 2ファクタ認証を設定しておけば、Apple IDでログインするときに自分が使っているApple製のデバイス(MacやiPhoneなど)に確認コードが表示されるようになる。そして、ログインしようとしているデバイスでその確認コードを入力すると、ログインが完了する。つまり、パスワードだけではログインできないので、万が一パスワードが漏れてしまっても不正ログインを防ぐことができる。 実際に試してみたところを紹介しよう。Apple IDに2ファクタ認証を設定した状態で、Windowsマシンのウェブブラウザを使ってiCloud.comにログインしてみよう。[Windows]Windows 10のウェブブラウザー「Edge」でiCloud.comにアクセスして、Apple IDとパスワードを入力する[Windows]2ファクタ認証の確認コードの入力が求められる。正しいコードが入力されないと、iCloud.comにはログインできない[Mac]一方Macには、ログインを試みている場所を示す地図と確認コードが表示される2ファクタ認証の設定方法 2ファクタ認証の安全性を確認したところで、さっそく設定してみよう。 Macで「システム環境設定」を開いて「iCloud」をクリックする。画面左側にある「アカウントの詳細」ボタンをクリックして、切り替わった画面で「セキュリティ」タブをクリック。あとは、画面下にある「2ファクタ認証を有効にする」ボタンをクリックして、指示に従えば設定できる。「2ファクタ認証を有効にする」ボタンをクリックして、表示された画面で「続ける」ボタンをクリック。途中でSMSの受信か通話が可能な電話番号の入力が求められる しばらく使ってみて、もし2ファクタ認証がわずらわしく感じるようなら、無効にすることもできる。その場合は、ブラウザで「Apple IDを管理」にアクセスする。ログインしたら、「セキュリティ」欄の「編集」ボタンをクリックして、2ファクタ認証を無効にする。「Apple IDを管理」(https://appleid.apple.com/)で、2ファクタ認証を無効にすると、Apple IDとパスワードだけのセキュリティーに戻る。なお、無効にすると、「システム環境設定」の「iCloud」でログインし直すように求められる2ファクタ認証はメールのセキュリティーも高める 2017年6月15日から、iCloudメールをApple製以外のメールアプリで受信するには、「App用パスワード」が必要になった。たとえば、Microsoft Outlookや、Androidのメールアプリでは、Apple IDのパスワードとは違う、メールアプリ用のパスワードを使わなければメールを受信できない。 この「App用パスワード」は、2ファクタ認証を設定していると作成できるようになっている。上図の「セキュリティ」欄に「App用パスワード」という項目があるが、そこの「パスワードを生成」をクリックするとパスワードが表示される。もし、OutlookでiCloudメールが受信できなくなっているなら、チェックしてみよう。