【NEE2018】レゴ・MESH・Scratch、多彩に対応「プログラミングスイッチ」

 New Education Expo 2018(NEE2018)のようすを取材した。プログラミング教材を扱う展示ブースの模様をお届けする。

教育業界ニュース プログラミング
 世界的に注目されるプログラミング教育。2020年からは日本の小学校教でも必修化されることから、何をどの教科に、どのように導入するか、という議論が高まりを見せている。

 2018年6月7日に東京ファッションタウンビルで開幕した教育関係者向けイベント「New Education Expo 2018(NEE2018)」でも、プログラミング教材を扱う展示ブースが開設され、どのように教科へプログラミング教育を取り入れるか、といった点に焦点を当てた展示が見られた。

 2018年(平成30年)3月に示された「小学校プログラミング教育の手引(第一版)」では、2020年からの新学習指導要領におけるプログラミングに関する学習活動を、「学習指導要領に例示されている単元等で実施するもの」「学習指導要領に明示されてはいないが、学習指導要領に示される各教科等の内容を指導する中で実施するもの」など、AからFまで6つに分類している。

小学校段階のプログラミングに関する学習活動の分類(例)
画像:小学校段階のプログラミングに関する学習活動の分類(例)

 そのうち、学習指導要領に例示されている単元等で実施するものとしては、たとえば小学5年生の「算数」で正多角形をかく場面でプログラミングを用いたり、小学6年生「理科」で電気の性質やはたらきを利用した道具について学ぶ際にプログラミングを使って確認したり、といった例があげられる。

 より具体的な授業へのプログラミング教育導入に向け、教育システムや情報システムなどを手がける専門商社の内田洋行は、NEE2018内で「UCHIDA SCIENCE」と名付けた理科系機器を集めたブースを開設。レゴ社のレゴブロック、ソニーの「MESH」、無料のビジュアルプログラミング環境「Scratch(スクラッチ)」と組み合わせ、電気のしくみや回路について学ぶことができる「プログラミングスイッチ」を展示している。既存の教材やハードと接続するだけで、「理科」の時間や「総合的な学習の時間」内でプログラミング“にも”挑戦できる製品だ。これまでの学習に利用してきた回路はそのままに、スイッチ部分を変えるだけでモーターの動きやLEDの点灯などを制御するという、プログラミングの要素を授業へ簡単に導入できるよう工夫されている。

 レゴブロック用のプログラミングスイッチは、「レゴ WeDo2.0」を利用した理科向けセット。オリジナルのバネ式スイッチ金具を「レゴ WeDo2.0」に装着し、回路とつなげば、人感センサーでモーターのオンオフや照明の入切を制御できる。

レゴ WeDo2.0+プログラミングスイッチ
画像:レゴ WeDo2.0+プログラミングスイッチ

 プログラミングスイッチは、SONYの電子工作タグ「MESH(メッシュ)」との連携も可能。たとえば、プログラミングスイッチの裏側に「GPIOタグ」を差し込み、ほかのタグ、たとえば明るさの変化を感知する「明るさタグ」が明るさの変化を感知したら、「GPIOタグ」が電源出力をオンにするようにプログラミングする。「温度湿度タグ」や「ボタンタグ」を用いれば、部屋の気温が高くなったらエアコンをオンにする電気回路の仕組みや、ボタンを押して電源を入れるという、電化製品の仕組みも理解できるだろう。

MESH+プログラミングスイッチ
画像:MESH+プログラミングスイッチ

 無料のプログラミング環境「Scratch」とプログラミングスイッチを連携させることもできる。Scratchは、プログラミング言語を使用せずに、ブロックを並べるだけでプログラムが作成できる「ビジュアルプログラミング」を採用しているため、プログラミング初心者でもトライアルしやすい。Scratch用のプログラミングスイッチには「明るさセンサー」と「温度センサー」が標準搭載されており、Scratchでプログラミングするだけで「暑くなったらオン」「暗くなったらオン」などの電気制御を学ぶことができる。

Scratch+プログラミングスイッチ
画像:Scratch+プログラミングスイッチ

 プログラミングスイッチの前では、全国各地から来場した多くの教育関係者が足を止めていた。担当者に投げかける質問は専門的なものから、「何個から購入できるのか」「今は○○を使っており、それでも利用できるか」といった具体的なものまでさまざま。新しく購入するのもよいし、今あるものを活用しながらの補填的な追加購入でもよいだろう。

 同じ教材で何通りも活用できる汎用性の高い教材や、メーカーや用途にしばられず、応用の効く柔軟な教具・教材を選ぶのもよい。製造および流通関係者も今後、学校が導入しやすいよう、他社製品との互換性を備えたプログラミング教材を送り出す可能性を感じた。学校および教員のスキルに合わせた導入を進めていきたい。
《佐藤亜希》

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