公立大学の志願者数が3.8%増加、域内者は3割

 公立大学協会は2018年8月3日、公立大学ファクトブック2016を公表した。2016年度の公立大学の志願者数は、17万1,279人で前年度から6,497人(3.8%)増加。公立大学の志願者に占める域内者の割合は28.9%にのぼることが明らかになった。

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志願者、入学者等の状況(5年比較)
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 公立大学協会は2018年8月3日、公立大学ファクトブック2016を公表した。2016年度の公立大学の志願者数は、17万1,279人で前年度から6,497人(3.8%)増加。公立大学の志願者に占める域内者の割合は28.9%にのぼることが明らかになった。

 「公立大学ファクトブック2016」は、公立大学の設置状況や財政、組織、学生、研究についてまとめたもの。2016年度の公立大学の数は、前年度(2015年度)から2校増え、88大学(学生募集停止中の大学を除く)と増加傾向にある。2004年4月に地方独立行政法人法の施行により公立大学法人制度が始まって以来、13年間で公立大学法人は68法人が誕生した。

 公立大学を設置者別にみると、「都道府県立」が58大学(65.9%)ともっとも多く、「市立」26大学(29.5%)、「事務組合立」3大学(3.4%)、県・市共同立1大学(1.1%)。

 各公立大学の学部数は、「1学部」が44大学と50%を占める。地域の強い要請によって特定分野の人材育成を目的として設置された比較的小規模の大学が多い。学部系統別の設置傾向をみると、「看護・保健医療・福祉・健康系統」が49学部(27.5%)ともっとも多く、「社会科学系統」28学部(15.7%)、「理・工学系統」22学部(12.4%)、「人文科学系統」21学部(11.8%)などが続いた。看護・保健医療・福祉・健康系統の学部は、43大学に設置されている。

 公立大学のうち、医学部を有する大学が8大学、歯科大学が1大学のほか、附属病院を有する医療系大学も1大学あり、それら10大学に合計13の附属病院(分院を含む)が存在し、地域医療を支えている。

 2016年度の公立大学の志願者数は、17万1,279人で前年度から6,497人(3.8%)増加。入学者数は3万6,429人で、前年度から729人(2%)の増加した。公立大学の志願者に占める域内者の割合は28.9%。公立大学の志願者に占める域内者の割合を設置者別にみると、都道府県立は41.8%、市立・組合立・県市共同立は11.2%と都道府県立は域内者の割合が高いのに対し、市立・組合立・県市共同立は域内者の割合が低い傾向にある
《工藤めぐみ》

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