高畑勲監督初の回顧展、東京国立近代美術館7/2-10/6

 戦後の日本のアニメーションの基礎を築いた監督・高畑勲の業績を総覧する初の回顧展が、東京国立近代美術館、NHK、NHKプロモーション、スタジオジブリによる共同で開催決定。

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「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの Takahata Isao: A Legend in Japanese Animation」
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戦後の日本アニメーションの基礎を築いた監督・高畑勲の業績を総覧する、初となる回顧展が東京国立近代美術館、NHK、NHKプロモーション、スタジオジブリによる共同で開催決定。「東京国立近代美術館」を会場に、『アルプスの少女ハイジ』『火垂るの墓』などの名作を振り返りつつ、高畑監督の演出術が未公開資料と共に明かされる。

本展覧会「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの Takahata Isao:A Legend in Japanese Animation」は、『アルプスの少女ハイジ』『赤毛のアン』といったTV名作シリーズをはじめ、『火垂るの墓』『かぐや姫の物語』など、映画作品も多数手掛けた高畑監督にフォーカスを当てた初の回顧展だ。
会場では、絵を描かない高畑監督の「演出」というポイントに注目。多数の未公開資料を紹介しながら、その多面的な作品世界の秘密に迫る。

「1章出発点─アニメーション映画への情熱」では、高畑監督が劇場用長編初演出(監督)となった『太陽の王子 ホルスの大冒険』の制作プロセスなど。「2章 日常生活のよろこび─アニメーションの新たな表現領域を開拓」では、TVシリーズ制作時の宮崎駿、小田部羊一、近藤喜文、井岡雅宏、椋尾篁らとのチームワークを、絵コンテ、レイアウト、背景美術によって検証し、高畑演出の秘密に迫っていく。

さらに、「3章 日本文化への眼差し─過去と現在との対話」は、『火垂るの墓』『平成狸合戦ぽんぽこ』などで発揮された、日本人の戦中・戦後の経験を現代と地続きのものとして語り直す話法の創造と、「里山」というモチーフの展開に注目する。「4章 スケッチの躍動─新たなアニメーションへの挑戦」では、『かぐや姫の物語』などでデジタル技術を利用して手描きの線を生かした水彩画風の描法に挑んだ高畑監督。そして、従来のセル様式とは一線を画した表現を達成した高畑監督の、美術への深い知識に裏付けられたイメージの錬金術を紐解く。

「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの Takahata Isao:A Legend in Japanese Animation」は、2019年7月2日(火)~10月6日(日)まで、「東京国立近代美術館 1階 企画展ギャラリー」にて開催。

展覧会名:高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの
Takahata Isao:A Legend in Japanese Animation

会場:東京国立近代美術館 1階 企画展ギャラリー
(〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1)
会期:2019年7月2日(火)~10月6日(日)
休館日:月曜日(ただし7月15日、8月12日、9月16日、9月23日は開館)、7月16日(火)、8月13日(火)、9月17日(火)、9月24日(火)

開館時間:10:00-17:00(金、土曜日は21:00まで)※入館は閉館30分前まで
主催:東京国立近代美術館、NHK、NHKプロモーション
企画協力:スタジオジブリ
協力:(公財)徳間記念アニメーション文化財団
協賛:凸版印刷

観覧料:一般1,500(1,300)円、大学生1,100(900)円、高校生600(400)円

※()内は、前売りおよび20名以上の団体料金。いずれも消費税込。
※中学生以下および障害者手帳をご提示の方とその付添者(1名)は無料。
※前売券の販売期間は2019年4月23日(火)~7月1日(月)を予定。
※本展の観覧料で入館当日に限り、所蔵作品展「MOMATコレクション」(4F-2F)もご覧いただけます。
同時開催:所蔵作品展「MOMATコレクション」(4F-2F)2019年6月4日(火)~10月20日(日)


[アニメ!アニメ!ビズ/animeanime.bizより転載記事]

高畑勲監督、初の回顧展が開催決定 未公開資料とともに“高畑演出術”を解き明かす

《MoA》

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