厚生労働省「アルバイトの労働条件を確かめよう」4-7月全国展開

 厚生労働省は、多くの新入学生がアルバイトを始める2019年4月から7月末までの期間、全国の大学生などを対象に「アルバイトの労働条件を確かめよう!」キャンペーンを全国で実施する。労働条件の確認を促すとともに、必要な知識をまとめたリーフレットなどを配布する。

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 厚生労働省は、多くの新入学生がアルバイトを始める2019年4月から7月末までの期間、全国の大学生などを対象に「アルバイトの労働条件を確かめよう!」キャンペーンを全国で実施する。労働条件の確認を促すとともに、必要な知識をまとめたリーフレットなどを配布する。

 キャンペーンは、学生アルバイトのトラブル防止などを目的に2015年から実施している取組みで、今回が5回目となる。学生、事業主のいずれにも「労働条件の明示」「学業とアルバイトが両立できるような適切な勤務シフトの設定」「労働時間の適正な把握」「商品の強制的な購入の抑止とその代金の賃金からの控除の禁止」「労働契約の不履行に対してあらかじめ罰金額を定めることや労働基準法に違反する減給制裁の禁止」の5つを重点事項について、啓発を促す。

 具体的な取組みとして、都道府県労働局が大学などへ出向き出張相談を実施するほか、学生向けに必要な知識をまとめたクイズ形式のリーフレットを学内で配布し、キャンペーンの周知と労働条件についての啓発を促す。さらに、各都道府県労働局および各労働基準監督署に設置されている総合労働相談コーナーに「若者相談コーナー」を設置し、学生からの相談に重点的に対応する。

 リーフレットでは、「売れ残った商品を買い取れと言われる」「代わりを見つけないとバイトを辞めさせてもらえない」「店長から食事に行こうとしつこく誘われる」など、トラブルの一例をイラストとともに紹介。具体的な事例を交えたクイズを9問も掲載している。

 学生には、「おかしい!」と思うことがあれば「労働条件相談ほっとライン」をはじめとした電話相談やネット検索を行うよう勧めている。また、事業主向けにも重点事項を周知徹底するようリーフレットを作成。2019年4月から「働き方改革関連法」が順次施行されるのに合わせ、アルバイトをする学生、事業主ともに労働条件の重要性を再確認するよう促す。
《畑山望》

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