なかでも、パソコン・PCパーツの専門店「TSUKUMO(ツクモ)」とプログラミングスクールやキャンプを運営する「Tech Kids School」による「マインクラフトでプログラミングを体験しよう!」は、予約開始後1日足らずで定員に達するほどの人気だった。ワークショップのようすをレポートする。
パソコン版マイクラでプログラミング学習
会場の3331 Arts Chiyodaは、閉校した中学校を改装した空間。オープンな室内では、TSUKUMO×Tech Kids Schoolによるプログラミング体験のほかに、日本数学検定協会によるミニ算数検定や、東京大学生産技術研究所による形状記憶合金のふしぎなど、さまざまなワークショップが開催され、週末に学びながら楽しもうという親子連れでにぎわった。
TSUKUMO×Tech Kids Schoolのブースではこの日4回のワークショップが行われたが、定刻になると小学生たちがパソコン前に座り、説明が始まる前から物おじすることなくマウスを動かし始めていた。本ワークショップでは、TSUKUMOの最新PC「G-GEAR mini GI5J-A190T/SP2」で、大人気の「マインクラフト(マイクラ)」パソコン版によるプログラミングを体験する。
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物おじすることなくマウスを動かす参加者
トライ&エラーで楽しく思考力を身に付けられる環境とは
2020年度、小学校でプログラミングが必修化されるが、保護者の中には、プログラミング言語を学ぶものと誤解している方もいるようだ。しかし、新学習指導要領で示しているのは「プログラミング的思考」。本ワークショップを主催したTSUKUMO商品企画部 ディレクターの森秀範氏は、「自ら設定した問題を解決するために、意図した解決手段をコンピューターに指示して、合理的な方法で問題を処理する能力の育成を目指すもの」だと説明する。そしてそのために、「興味をもって楽しみながら学ぶことが重要だ」という。
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プログラミング教育におけるPC選びの重要性を説明するTSUKUMOの森秀範氏
では「楽しみながら学ぶ環境」とはどういう環境だろうか? TSUKUMOが提案するのは次の2点だ。
先進的なマインクラフターの作品に触れて、実現に向けたプロセスを学習する
思い描いた完成図を形にする際にストレスのないパソコンを利用する
マイクラには、スマートフォン版やタブレット版もあるが、森氏は「パソコン版だからこそ使える追加機能で、子どもたちが自発的に新しい事を学び、達成感が得られるような環境にしてあげてほしい」と語る。パソコン版マイクラにはMODという拡張機能が多数用意されており、より高度なプログラミングを活用することで表現できる幅が飛躍的に広がるのだ。
今回のワークショップで利用したパソコンは、TSUKUMOの「G-GEAR mini GI5J-A190T/SP2」。途中で動かなくなってしまったり、描画に時間がかかったり荒れたりすると、それがストレスになってよい学びに繋がらない。そのためには、パソコンの品質とスペック(仕様)も、ある程度良いものにしたほうがよい。「子どもたちに楽しみながら快適に学ぶ環境を提供」するためには、特にプロセッサーやグラフィックカードといったスペックも意識して購入することをお勧めしたい。
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ワークショップで使われたパソコンの仕様。G-GEARは、イードの「ゲームPCアワード」のデスクトップPC部門において6年連続で最優秀賞を受賞している
大人の心配をよそに直感的にマウスを操作
基本操作の説明前に、誰に言われるでもなくマイクラの画面に表れているロボット「タートル」をぐるぐると動かし始める子どもたち。家庭でマイクラをプレイし慣れているのかと思い、保護者の方に伺ったところ、初めてとのことだった。デジタルネイティブの子どもたちは、大人の心配をよそに、直感的にマウスを操作していた。
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基本操作を説明するTech Kids Schoolの永野瑛子先生
スマホなどデジタル機器に慣れているうえに、子どもならではの好奇心の強さも手伝い、参加児童全員が、マウスを積極的に使ってマイクラでプログラミングに集中。先生の操作を真似て、基本操作をどんどん覚えていく。
基本操作を覚えたところで先生が「では、最初のミッションです!」と声をかける。いよいよプログラミングの開始だ。タートルが上にあがり、再び地面に降りる動作を見せた。しかし、タートルがどのくらい上にあがり、降りるかは特に説明していない。それにも関わらず、子どもたちは、矢印を2個並べて、ミッションをクリアしていた。その空間の捉え方に驚いた。
Tech Kids Schoolを運営するCA Tech Kids取締役 ディレクターの鈴木拓氏は、「大人が思っているより子どもたちの考える力と実行力はすごいですよ。はじめに見本を示して、それをもとにどうすればよいかを考えさせる。みんな、夢中でトライ&エラーを繰り返します」と語る。どうすれば同じようにできるのか、やりたいことを実現できるのか、それを目指す過程が、子どもたちの思考力を育てていくのだろう。Tech Kids Schoolでは、まずは「プログラミングの楽しさに気付き、興味をもってもらうこと」をゴールにしているという。
タートルは掘削できるロボットだ。人が通れるほどの高さ分、壁を掘り進めていくといったように、ミッションは少しずつ難しくなっていくが、スタッフたちに教えてもらいながら、皆が次々とクリア。約1時間近いワークショップだったが、誰もパソコンの前を離れようとはしなかった。むしろ、もっとやっていたいようす。興味がわいてきたようだ。
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PC版マイクラでプログラミング体験
ワークショップに参加していた小2女児の母親は、「第1回のこどもめばえフェスタに参加して楽しかったので、今回も楽しみにやって来ました」という。また、難なくプログラミングに取り組んでいた小2男児の父親は、「前に1度、プログラミング体験のイベントに行ったことはありますがマイクラは初めてです。そろそろパソコン購入を検討する時期かもしれませんね」と話してくれた。
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ワークショップで使用したG-GEAR mini GI5J-A190T/SP2
2020年度には小学校でプログラミングが必修化し、情報端末の活用もますます本格化する。今の小学生が高校生になるころには、大学入試でCBT(Computer Based Testing)が導入され、パソコンスキルは必須のものとなる。家庭での快適な学習環境のためにも、パソコン購入の際には、スペックも意識して最適な製品を選択したい。