【大学受験】約4割の大学が「スポーツ推薦」実施

 旺文社は2019年8月20日、全国の国公私立大学における「スポーツ推薦」の実態調査結果を発表した。回答のあった452大学のうち166大学と36.7%が大学入試でスポーツ推薦を実施していることが明らかになった。

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左:スポーツ推薦を行っているか、右:対象競技種目は決まっているか
  • 左:スポーツ推薦を行っているか、右:対象競技種目は決まっているか
  • 募集競技TOP20
  • 男子のみ募集している競技TOP10、女子のみ募集している競技TOP10
 旺文社は2019年8月20日、全国の国公私立大学における「スポーツ推薦」の実態調査結果を発表した。回答のあった452大学のうち166大学と36.7%が大学入試でスポーツ推薦を実施していることが明らかになった。

 「スポーツ推薦」の実態調査は、全国の国公私立大学776大学を対象に実施し、452大学から回答を得た。調査期間は6月28日~7月31日。今回の調査では、スポーツ推薦を「競技成績や運動能力を合格判定において重要視した入試」として定義している。そのため、「推薦入試」だけでなく「AO入試」も含む。

 大学入試でスポーツ推薦を行っている大学は、回答のあった452大学のうち166大学と36.7%にのぼる。内訳は、国立大学で19.5%(8校)、公立大学で2.2%(1校)、私立大学で42.2%(157校)。教育学部をもつ大学で多い傾向にあるという。

 特定の競技のみ募集している大学は69.3%(115校)、競技種目を問わない大学が16.3%(27校)、内容非公表という大学が14.5%(24校)だった。特定の競技のみを募集していると回答した大学115校のうち、「野球」が79校で最多となり、「サッカー」73校、「バレーボール」65校が続いた。競技種別ベスト20の上位にはオリンピックでの対象競技が並ぶ中、日本古来のスポーツである剣道(6位)や弓道(19位)が入った。

 男子のみ募集している競技は、「野球」が66校と圧倒的に多く、「サッカー」40校、「ラグビー」31校、「アメリカンフットボール」21校、「ハンドボール」19校、「バスケットボール」14校、「バレーボール」12校と、上位10競技中7位まで球技が占めた。

 女子のみ募集している競技は、「バレーボール」が15校で最多となり、「チアリーディング」12校、「ソフトボール」11校、「バスケットボール」8校、「硬式テニス」7校、「陸上競技」6校が続いた。男子とは異なる競技がランクインした。

 旺文社は今後、大学受験情報Webサイト「パスナビ」にて、スポーツ推薦特集を8月中に掲載する予定。スポーツ推薦特集では、競技ごとにスポーツ推薦を行っている大学を検索することができる。また、各大学がどの競技でスポーツ推薦を実施しているか一覧で確認できる。
《工藤めぐみ》

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