教職課程のICT、学生の視点から見る課題とは…iTeachers TV

 iTeachers TVは2019年10月9日、玉川大学工学部3年生の井口ゆずかさんによる教育ICT実践プレゼンテーション「教職課程で学べること、学べないこと」を公開した。学生目線から見た教職課程の課題点などを紹介する。

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iTeachers TV「教職課程で学べること、学べないこと」(画像は動画の一部)
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 iTeachers TVは2019年10月9日、玉川大学工学部3年生の井口ゆずかさんによる教育ICT実践プレゼンテーション「教職課程で学べること、学べないこと」を公開した。学生目線から見た教職課程の課題点などを紹介する。

 iTeachers TVは、教育ICTを通じて「新しい学び」を提案する教育者チーム「iTeachers」による教育ICT情報番組。先生や生徒、教育関係者をゲストに招き、ICTを活用した「新しい学び」の実践や取組みをプレゼンテーション形式で紹介する。

 今回のゲストスピーカーは、玉川大学工学部マネジメントサイエンス学科3年生で数学の高校教員を志望している井口ゆずかさん。「教職課程で学べること、学べないこと」をテーマとして、10月2日に前編(Vol.203)、10月9日に後編(Vol.204)が公開された。

 大学の教職課程では、教育・学科に関する授業など教員採用試験に合格するためのカリキュラムが組まれているが、ICT活用については先生になってから独学で学ぶ部分もみられるという。

 前編では、新学習指導要領に新たに追加されたICTを活用した学習活動を例に、「教職課程では学べないこと」を紹介。学習指導案を考える授業では、生徒ひとりひとりがタブレット端末を持っていることを想定することが少なく、「教科書とノート」を用いた授業を想定していることをあげた。

 また、電子黒板やタブレット端末に触れる機会がない、授業で活用できるアプリを知らない、情報リテラシーや情報モラルをきちんと学ばないなどの課題点を指摘し、自分で行動を起こす必要性を訴えた。

 後編では、ICTに関する知識を身に付ける方法について、自身の経験に基づいて紹介。「別の授業を受講すること」「学内に、教育ICTに触れられる機会や先生がないか探すこと」「学外のイベントに行くこと」「インターネットで探すこと」の4点について説明し、自分にあった知識の会得方法を探すことを勧めている。

 そのほか、教員になる前に触れておいてほしいと思うこととして、ボランティアやアルバイトを通じて、さまざまな価値観を持つ児童・生徒と関わる重要性を伝える。

 番組後半には「教育ICTなんでも3ミニッツ」コーナーを収録。前編は聖徳学園中学・高等学校の横濱友一先生による「無料から使える!? Adobe Creative Cloud」、後編は玉川大学の小酒井正和先生による「授業で使える!ツール活用講座」を紹介する。

 番組は、すべてiTeachersのYouTubeチャンネルで視聴できる。毎週水曜日の夜に「iTeachersTV ~教育ICTの実践者たち~」シリーズの新作を公開している。これまでに204回の番組を配信しており、過去の番組も視聴可能だ。

◆iTeachers TV【Vol.203】玉川大学工学部マネジメントサイエンス学科3年生 井口ゆずかさん
「教職課程で学べること、学べないこと」前編

◆iTeachers TV【Vol.204】玉川大学工学部マネジメントサイエンス学科3年生 井口ゆずかさん
「教職課程で学べること、学べないこと」後編
《黄金崎綾乃》

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