通信制高校へ抱く期待と不安、親子の意識に差

 通信制高校へ不安に感じる点と期待する点は親子で異なることが、「通信制高校ナビ」を運営するクリスクが発表した調査結果より明らかになった。親はサポート体制や高卒資格取得を期待し、子どもは高卒資格取得や大学進学のほか人間関係など学校生活全般を期待していた。

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通信制高校に対して、期待すること不安なこと
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 通信制高校へ不安に感じる点と期待する点は親子で異なることが、「通信制高校ナビ」を運営するクリスクが発表した調査結果より明らかになった。親はサポート体制や高卒資格取得を期待し、子どもは高卒資格取得や大学進学のほか人間関係など学校生活全般を期待していた。

 調査は、「通信制高校ナビ」から学校へ資料請求を行ったユーザーを対象に実施したもの。通信制高校への期待に関するアンケートは104人(60.6%・子ども32.7%・その他6.7%)、不安に関するアンケートは114人(親58.8%・子ども39.5%・その他1.8%)から回答を得た。

 親が通信制高校に期待する点は、「サポート体制」22.4%がもっとも多く、「高卒資格」17.9%が続いた。一方、子どもが期待する点は、「高卒資格」「大学進学」各20.0%が最多。ついで、「自分のペース」14.3%、「人間関係」11.4%など。親は精神面や学習面でのサポートをしながら高卒資格取得へ導いてくれることを期待しているが、子どもは高卒資格や大学進学を期待し、さらに自分のペースや人間関係といった学校生活全般に期待していた。

 親が通信制高校に不安に感じる点は「学費」24.7%、「通信制高校への知識」14.3%が多い。一方、子どもが不安に感じる点は、「その他」18.4%がもっとも多く、「進路」「卒業できるかどうか」各14.3%、「学費」「登校できるか」各10.2%が続く。親は「お金を出すからには、どんな内容なのかをしっかり把握しておきたい」という堅実な意識がうかがえる。子どもは、不登校などになっている生徒も多いためか、「登校できるのか」「同級生と同じように卒業・大学進学は可能か」など自分や自分の未来への不安を抱いていた。
《外岡紘代》

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