「朝令暮改」、「予定は未定」とはよく言うが、想像を絶するほどの台風19号の甚大な被害のことを思えばやむを得ない判断だろう。来週10月22日午後に予定していた天皇陛下の即位に伴う祝賀パレード「祝賀御列の儀」を延期するという。台風19号で東日本の広い地域で被害が出て被災者に配慮したためとしている。
祝賀御列の儀のパレードは、トヨタ自動車の『センチュリー』を改造したオープンカーで皇居を出発、赤坂御所までの約4.6kmの道のりを約30分で進む計画だが、きょうの各紙は「11月10日の開催で調整している」と伝えている。あとはその前に大型台風や大地震が発生しないことを祈るほかにない。
一方で、延期ではなく「変更」になりそうなのが、2020年東京五輪のマラソンと競歩の会場である。国際オリンピック委員会(IOC)と大会組織委員会は「札幌市に移すことに決めた」という。昨日の速報に続いて、きょうも毎日が総合面で「猛暑対策限界あらわ」というタイトルで大きく取り上げている。
それによると、「開幕まで300日を切っての変更は見通しの甘さを露呈した格好で、準備のやり直しに伴う大会開催費の膨張が懸念される」などと指摘。さらに「招致決定から6度目の夏、IOCは『ドーハの悲劇』を突き付けられて初めて直視せざるを得なくなった」と伝えている。
しかも、「猛暑の脅威にさらされるのはトライアスロンやビーチバレー、ゴルフも同じであり、場当たり的な対応は許されなくなった」とも。それこそ、猛暑の心配ばかりでなく、想定外の台風などが襲来すれば、「てるてる坊主」を競技場に吊るすだけではすまないだろう。
2019年10月18日付
●即位祝賀、パレード来月10日案、22日から延期、大嘗祭直前(読売・1面)
●GMスト収束へ前進、1か月経過、労使が暫定合意(読売・10面)
●英・EU離脱条件合意、北アイルランド関税歩み寄り(朝日・1面)
●東京モーターショー24日開幕、新型電動車各社競う(朝日・9面)
●五輪マラソン札幌で実施へ、猛暑対策限界あらわ(毎日・3面)
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●スバル、13万7467台リコール(産経・25面)
●社説・リニア認可5年、課題を丁寧に解決せよ(東京・5面)
●4週ぶりガソリン値下げ(東京・6面)
●ゴーン前会長側、無罪主張の書面、東京地裁に提出(東京・28面)
●パナソニック、自動運転サービス(日経・13面)