河合塾の大学入試情報サイト「Kei-Net」は2019年11月14日、2021年度入試以降の情報として、「国公立大学一般選抜のおもな変更点一覧」と「国公立大 国語記述式問題 得点換算表」を掲載した。いずれも2019年10月末時点の情報となる。 「国公立大学一般選抜のおもな変更点一覧」は、河合塾調査による2021年度一般選抜のおもな変更点をまとめたもの。大学入試センター試験に代わって実施される大学入学共通テストに関する変更、英語資格・検定試験に関する変更は割愛されている。 たとえば、一橋大学はインターネット出願を導入する。また、前期日程・後期日程ともに選抜方法を変更。合否ラインで志願者が同点で並んだ場合、調査書の内容を質的観点から点数化し、総合点の高い者から順に合格とする。 北海道大学は歯学部の前期日程にて2次科目に面接を増やす。また、歯学部の後期日程を廃止する。大阪大学は薬学部の前期日程にて2次科目に小論文・面接を増やすほか、第1段階選抜の倍率を4倍から2.5倍に変更する。そのほか、人間科学部で2段階選抜を実施、第1段階選抜の倍率は2.4倍とする。 「国公立大 国語記述式問題 得点換算表」では、河合塾調査による各大学の大学入学共通テスト「国語」記述式問題の利用方法をまとめている。国語記述式の段階別評価を点数化して利用する場合、配点欄にはマーク式・記述式の配点(満点値)、総合評価/換算点欄には大問の段階別の得点を記載。 たとえば、筑波大学では、配点がマーク式200点、記述式40点。総合評価/換算点は、Aが40点、Bが30点、Cが20点、Dが10点、Eが0点となる。広島大学は、配点がマーク式180点、記述式20点。総合評価/換算点は、Aが20点、Bが15点、Cが10点、Dが5点、Eが0点となる。 東北大学では点数化して合否判定に用いることはせず、合否ラインに同点で並んだ場合、記述式問題の成績評価が高い者を優先的に合格とするという。また、青森公立大学、長岡技術科学大学などは記述式を利用しない。 なお、これらの内容は変更される可能性があるため、最新情報は各大学公式資料で必ず確認すること。