秋田県公立高入試新制度でパブコメ…前期・一般を同一実施

 秋田県は2020年1月24日、2023年度(令和5年度)以降の公立高校入試の方針をまとめた「新しい公立高等学校入学者選抜制度について(素案)」のパブリック・コメント(意見公募)の受付を開始した。前期選抜と一般選抜の同日実施などを盛り込んでいる。受付は2月25日まで。

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新しい公立高等学校入学者選抜制度について(素案)の概要
  • 新しい公立高等学校入学者選抜制度について(素案)の概要
  • 調査書の「各教科の学習の記録」の点数化
 秋田県は2020年1月24日、2023年度(令和5年度)以降の公立高校入試の方針をまとめた「新しい公立高等学校入学者選抜制度について(素案)」のパブリック・コメント(意見公募)の受付を開始した。前期選抜と一般選抜の同日実施などを盛り込んでいる。受付は2月25日まで。

 現行の秋田県公立高校入試では、1月下旬の前期選抜で3教科(国語・数学・英語)の学力検査、3月上旬の一般選抜で5教科(国語・社会・数学・理科・英語)の学力検査を実施。3月下旬の2次募集を含め、最大で3回の選抜を実施することが入学者選抜業務の長期化を招いているほか、前期選抜後は合格者の学習意欲の維持が難しく、前期選抜の合格者・不合格者と一般選抜受験者が同じ教室で学習する指導の難しさなども指摘されている。

 2023年度以降の新しい高校入試では、募集区分を1次募集と2次募集のみとし、1次募集の中で「特色選抜」と「一般選抜」を3月上旬の同一日に実施する。1次募集では、志願者は特色選抜または一般選抜のどちらかに出願するが、特色選抜に出願する者は一般選抜を併願できる。

 1次募集の学力検査は、5教科(国語・社会・数学・理科・英語)。特色選抜と一般選抜は、同一の検査問題とする。一般選抜の配点基準は、学力検査が500点満点(各教科100点満点)。調査書は、9教科の3年間の評定合計を点数化。9教科のうち、音楽、美術、保健体育、技術・家庭の評定を2倍にして加え、評定の合計を195点満点とする。

 特色選抜の配点基準は、一般選抜の内容を原則とするが、学科の特性などを考慮して各校が配点を変えて定めることができる。

 パブリック・コメント(意見公募)の提出期間は、1月24日から2月25日(必着)まで。関係資料は、秋田県Webサイトで公開しているほか、秋田県教育庁高校教育課などでも印刷物を閲覧できる。提出方法は、郵便、FAX、メールのいずれか。秋田県Webサイトでは、参考として意見提出様式も公開している。

 新しい公立高校入試は、2019年度現在の中学1年生から対象となる。パプリック・コメント受付後は、3月に新制度を公表し、2020年度~2021年度の周知期間を経て、2022年度に実施要項などを公表予定。
《奥山直美》

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