成年年齢引下げ後の成人式、横浜市は現行どおり20歳対象に

 横浜市は2020年2月7日、横浜市の成人式について、成年年齢が18歳に引き下げられた後も引き続き20歳を対象とすると発表した。市民アンケートで「今までどおり20歳を対象として実施すべき」という回答が多く、18歳対象だと受験や就職活動の時期と重なることが理由だという。

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 横浜市は2020年2月7日、横浜市の成人式について、成年年齢が18歳に引き下げられた後も引き続き20歳を対象とすると発表した。市民アンケートで「今までどおり20歳を対象として実施すべき」という回答が多く、18歳対象だと受験や就職活動の時期と重なることが理由だという。

 民法改正により、2022年4月から成年年齢が18歳に引き下げられる。横浜市では、改正民法施行後の「横浜市『成人の日』を祝うつどい」(以下、成人式)について、市民アンケートや関係団体の意見聴取などを行い、検討を進めてきた。

 市民アンケートでは、2020年4月1日時点で15歳から69歳の横浜市民を対象とした調査(調査期間:2019年10月18日~11月8日、有効回答数:1,769票)、および横浜市立学校34校の中学3年生から高校3年生を対象とした調査(調査期間:2019年9月19日~10月25日、有効回答数:1,754票)を実施。

 成人式に参加したいか(参加したか)と質問すると、63.0%が「参加したい(参加した)」と回答。満15歳~満20歳では、「参加したい」が各年齢ともおおむね67%を超えていたという。また、成年年齢が18歳に引き下げられた後の成人式についての考えを聞くと、「今までどおり20歳を対象として実施すべき」が66.8%。「対象年齢を18歳に変更して実施すべき」13.8%を大きく上回った。「今までどおり20歳を対象として実施すべき」という回答を年齢別にみると、満19歳の77.8%がもっとも多く、ついで満20歳の73.8%だった。

 なお、「今までどおり20歳を対象として実施すべき」理由について、「18歳で成人式を実施すると、受験や就職活動の時期と重なり、成人式に参加できない人が増えるから」34.9%がもっとも多くあがっていた。

 関係団体などへの意見聴取は、2019年12月23日に懇談会を実施。横浜市町内会連合会、横浜市青少年指導員連絡協議会、横浜商工会議所などの団体が参加し、総意として「現行どおり20歳で実施するのがよい」との意見が出たという。

 横浜市は検討の結果、成年年齢引き下げ後の成人式は 「成人としての社会的責任を改めて自覚し、横浜への愛着を深めるなどの重要な場」 として、現行どおり20歳を対象とすることを決定。式典の名称は「二十歳(はたち)の横浜市民を祝うつどい(仮)」としている。
《黄金崎綾乃》

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