<理科>講評
(湘南ゼミナール 提供)
全体の大問構成や問題数などは昨年と同じであったが、問題文の情報量や思考問題の増加により難易度はやや上がった。問8は2年連続で天体分野からの出題となった。
問1・問5の物理分野では、正確な知識を持つことで解ける問題が多く見られた。問1の(ウ)は、1Nあたりのばねの伸びを正確に算出することが鍵となった。
問2・問6の化学分野では、実験結果からの考察が重要であった。問2の(イ)は、「この実験結果からわかる内容」を問われており、正確な読み取りが必要であった。問6の(イ)は、規則を見つけ、その規則に沿って数値を求めるもので、数値を丁寧に処理することが求められるものであった。
問3・問7の生物分野では、問題文の情報量が多く、素早く読み取り、処理する力が求められるものであった。問7では、ここ数年では珍しい「刺激と反応」が出題され、(エ)は、表から確実に実験結果を読み取り、仮説を導く必要がある問題であった。
問4・問8の地学分野では、問4の(ウ)・問8の(イ)のように、より詳細な知識を必要とする問題が出題された一方で、基礎的な問題も出題されており、問4の(ア)・(イ)は確実に正解しておきたい。
教科書内容を細かい部分まで確認した上で問題文を読み取り、実験結果について考察する練習をするとよいだろう。今後も問題文の読み取りや実験結果からの考察を重視する傾向は続くだろう。
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このレポートは令和2年2月14日(金)に、速報として湘南ゼミナールにより作成されたもの。
協力:湘南ゼミナール(執筆:藤森正雄氏)