<数学>講評
(湘南ゼミナール 提供)
昨年と比べ、問題の難易度はやや下がったものの、全体の大問構成が7問から6問になり出題傾向の変化も大きく、偏りのない学習が求められる問題であった。
問1の計算では、新たに根号を含む乗法公式を利用する問題が出題された。
問2・問3の小問集合では、中学内容が満遍なく出題され、配点も変化した。例年問7で出題された証明問題も追加された。
問3の(イ)では、条件から正しい資料を選ぶ問題が出題され、効率よく選択肢を絞り込む必要があった。問3の(ウ)では、相似を利用して面積を求めるという難易度が高い問題が出題された。
問4の関数では、分数を伴う複雑な計算処理が求められた。(ウ)は、三角形と四角形の面積比を求める問題だが、例年より図形が見分けやすい問題だった。
問5の確率では、昨年までのような複雑な条件の把握や場合分けが必要でない分、求めやすくなったといえる。ただし、立方体における線分の長さを正確に掴む能力は必要である。
問6の空間図形では、三角すいの展開図が出題された。(イ)では、立体を正確に把握することが求められた。(ウ)では、与えられた展開図を使用せず、線を含む平面同士を組み合わせた展開図を正確に描く必要があった点では、難しかったといえる。
今後は、教科書の巻末問題や全国都道府県の入試問題など、様々な出題傾向の問題に触れたい。
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このレポートは令和2年2月14日(金)に、速報として湘南ゼミナールにより作成されたもの。
協力:湘南ゼミナール(執筆:藤森正雄氏)