東京大学は2020年3月18日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2020年度の入学式を中止すると発表した。総長の式辞などは動画で配信する。卒業式・学位記授与式は簡略化して実施し、4月からの新学期授業はオンライン授業などを活用して学事暦通り行う。 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、全国の大学などが卒業式や入学式の取りやめや、新学期授業の開始日繰下げなど対応に追われている。 東京大学では、「全国、また世界各国からの入学者が大規模な式典の場に集まることは、新型コロナウイルス感染拡大のおそれが大きい」と判断。4月12日に両国国技館で開催を予定していた入学式・大学院入学式の式典を取りやめることを決めた。 五神真総長による式辞、来賓の祝辞など、入学式の場で入学者や家族に伝える予定だったメッセージは、動画でオンライン配信する予定で、現在準備を進めているという。 このほか、東京大学では新型コロナウイルス感染拡大対策を大学の専門家と検討したうえで、卒業式・学位記授与式は簡素化して実施することを決定。対面での講義は最小限にし、オンライン化を奨励することで、4月からの新学期授業は学事暦通りとし、新学期の開始時に教員と学生に対してオンライン授業のガイダンスと試行を行う。 東京大学の五神真総長は、3月18日に東京大学Webサイトに掲載した文章で「これまでも授業用のオンライン・ツールの整備を進めてまいりました。東京大学教員には、普段からの教育活動に加えて、こうしたツールを最大限に生かしてデジタル化、そしてグローバル化時代の学問の発展に寄与していただきたいと考えています」とコメント。 さらに「『東京大学ビジョン2020』にあるとおり、本学は知の協創の拠点として、世界最高水準の学問の叡智を結集させて、この人類の新たな脅威に立ち向かう所存です」とのメッセージを発信している。
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