大阪市立小中学校、給食を無償化…2020年度限り

 大阪市立小中学校の給食費を無償化する条例が2020年3月26日、市議会本会議で可決、成立した。新型コロナウイルス感染症の拡大予防に向けた休校を踏まえ、保護者の経済的負担軽減のため、2020年度に限り、小中学校の給食費を徴収しないこととする。

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 大阪市立小中学校の給食費を無償化する条例が2020年3月26日、市議会本会議で可決、成立した。新型コロナウイルス感染症の拡大予防に向けた休校を踏まえ、保護者の経済的負担軽減のため、2020年度に限り、小中学校の給食費を徴収しないこととする。

 3月26日の大阪市議会本会議で「大阪市学校給食の実施および学校給食費等の管理に関する条例の一部を改正する条例案」が全会一致で可決・成立した。2020年4月より実施する。大阪市は2021年度実施に向けて検討していたが、新型コロナウイルス感染症の拡大予防に向けた学校休業などを踏まえ、保護者の経済的負担軽減のため、学校給食費の無償化を前倒しすることとした。

 2020年度に給食を実施する学校と児童生徒数は、小学校が286校・11万4,138人、中学校が128校・5万1,172人の見込み。1食あたりの給食費は、小学校が1・2年生227円、3・4年生230円、5・6年生233円、中学校が300円。給食費の年額は、小学校が約4万5,000円、中学校が約4万9,500円。

 2020年度中に公平性や合理性の観点も踏まえ、対象範囲や無償化の手法など、さらに研究を進め、具体的な制度設計を行い、2021年度からの本格実施につなげるという。
《工藤めぐみ》

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