東京理科大学は2020年度の「宇宙教育プログラム」開講に先立ち、6月から7月にわたり全3回のオンライン講義を開催する。募集定員は各回300名。宇宙教育プログラムの受講希望者のほか、一般の応募も可能。プログラムで行われる講義をオンライン上で体験できる。 宇宙教育プログラムは、本物の「知識」と「体験」を通じて宇宙科学技術への興味と理解を深め、将来、理科教員、研究者、技術者、起業家として、宇宙科学技術の魅力を広く社会に発信できる人材を育成するプログラム。受講対象は大学生、高校生、高専生。例年4月・5月に受講者の選考を行い、6月からプログラムを開講していたが、2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響により一時募集を締め切っていた。 今回、8月末のプログラム開講が決定したことから、開講に先立ち担当教員らによる講義・講演をインターネットを通じて聴講できる宇宙教育プログラムオンライン講義を実施する。6月14日の第1回では「宇宙の物作りからスペース・コロニーまで」を開催。6月28日の第2回では「星とニュートリノ」と「やりたいことをミッションにするには?システムズエンジニアリング入門」の2講義を、7月12日の第3回では「表面張力の不思議 宇宙を舞台にした流体物理実験」と「宇宙ビジネス~宇宙利用が拓く新たな価値~」の2講義を開催する。 講師は東京理科大学の教授陣のほか、JAXAスタッフや宇宙ビジネス企業が担当。プログラムへの応募を検討する大学生、高校生、高専生のほか、宇宙に興味がある人であれば誰でも参加できる。定員は先着順で各回300名。受講は無料。開催日の3日前までWebサイトにて申込みを受け付けており、2日前に登録したメールアドレスに接続先情報(ZoomのURL)が届く。 なお、2020年度宇宙教育プログラム受講生の応募は7月6日の午前9時まで。Webサイトにて事前エントリー後、応募申請書や小論文、自己推薦書などの出願書類を提出して応募完了となる。書類審査による一次選考、面接による二次選考を経て受講者を決定。8月30日の開講式から2021年3月中旬の閉講式まで約7か月にわたり宇宙に関連するさまざまな分野の本物の知識と体験を提供する。詳細は東京理科大学Webサイトにて確認できる。◆東京理科大学・宇宙教育プログラムオンライン講義開催日時・内容:【第1回】2020年6月14日(日)10:00~11:30・10:00~11:30「宇宙の物作りからスペース・コロニーまで」 木村真一教授(理工学部電気電子情報工学科)【第2回】2020年6月28日(日)10:00~13:10・10:00~11:30「星とニュートリノ」 鈴木英之教授(理工学部物理学科) ・11:40~13:10「やりたいことをミッションにするには?システムズエンジニアリング入門」 上野宗孝氏(JAXA 宇宙探査イノベーションハブ・技術主幹/神戸大学大学院理学研究科・客員教授)【第3回】2020年7月12日(日)10:00~12:40・10:00~11:30「表面張力の不思議 宇宙を舞台にした流体物理実験」 上野一郎教授(理工学部機械工学科)・11:40~12:40「宇宙ビジネス~宇宙利用が拓く新たな価値~」 大貫美鈴氏(スパークス・イノベーション・フォー・フューチャー株式会社)対象:宇宙教育プログラム受講希望者(高校生・高等専門学校生・大学生)および一般定員:各回300名(申込順)受講料:無料申込方法:Webサイトから申し込む申込締切:各開講日の3日前※4月23日までに2020年度宇宙教育プログラムに応募した場合は申込みの必要なく受講可能