国境なき医師団、小5・6対象「世界といのちの教室」

 国境なき医師団(MSF)は2020年10月、小学5・6年生を対象とした新しい教育プログラム「世界といのちの教室」を開始した。対面での実施が難しいコロナ禍では当面、オンライン教室として実施する。10月25日と12月6日の参加申込をWebサイトにて受け付けている。

教育イベント 小学生
オンライン教室イメージ (c) MSF
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 国境なき医師団(MSF)は2020年10月、小学5・6年生を対象とした新しい教育プログラム「世界といのちの教室」を開始した。対面での実施が難しいコロナ禍では当面、オンライン教室として実施する。10月25日と12月6日の参加申込をWebサイトにて受け付けている。

 「世界といのちの教室」は、世界各地で医療・人道援助活動に従事しているMSFのスタッフと、MSFの活動に賛同するボランティアによる教育プログラム。将来を担う次世代が世界各地の人道危機に目を向け、人道援助に対する理解を日本社会にさらに根付かせていくことを目的としている。

 90分のプログラムでは、前半にMSFが活動する世界の人道危機の状況と、さまざまな職種のスタッフがどのような思いで人道援助を仕事にしているのかを、動画やクイズを交えて学んでいく。後半には、救う命に優先順位をつけなければならない事態を想定するなど、参加児童にMSFが独立・中立・公平の人道援助の原則を維持する中で直面するジレンマを疑似体験してもらい、自ら考え、議論するワークショップを行う。プログラムの終盤では、児童ひとりひとりができることについても考える。

 当初は小学校を訪問して行う出張教室として開発されたが、対面での実施が難しいコロナ禍では当面、オンライン教室として実施する。10月25日の第1回、12月6日の第2回の参加者を募集している。

 参加費は無料だが、参加するためのデバイスは参加者が各自用意、通信費も各自負担となる。募集人数は20名。応募多数の場合は抽選で参加者を決定する。対象は小学5・6年生。参加には保護者のサポートが必要。Webサイトより、保護者が申し込む。

 オンラインによる「世界といのちの教室」は、第3回が2021年1月24日、第4回が2月21日、第5回が3月14日に開催予定。今後、対面式の出張教室を実施する際は学校単位での申込みが必要となる。出張教室の実施対象地域は関東地方から始め、段階的に全国に拡大する予定だという。

◆世界といのちの教室(オンライン)
日時:
・第1回/2020年10月25日(日)10:00~12:00
・第2回/2020年12月6日(日)10:00~12:00
対象:小学5・6年生(参加には保護者のサポートが必要)
募集人数:各回20名(応募多数の場合は抽選)
参加費:無料(デバイスは各自用意、通信費は各自負担)
申込方法:Webサイトで保護者が申し込む
申込期間:
・第1回/2020年9月30日(水)~10月15日(木)正午
・第2回/2020年9月30日(水)~10月15日(木)正午
《外岡紘代》

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