長崎行き新幹線「かもめ」在来特急の名を踏襲

JR九州は10月28日、2022年秋頃の完成・開業見通しとなっている九州新幹線西九州ルート武雄温泉~長崎間にN700Sを導入。合わせて列車名を『かもめ』とすると発表した。

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JR九州版N700Sのエクステリアイメージ。裾部にJR九州のコーポレートカラーを使ったラインを入れて引き締めている。
  • JR九州版N700Sのエクステリアイメージ。裾部にJR九州のコーポレートカラーを使ったラインを入れて引き締めている。
  • グリーン車と思われるインテリアイメージ。普通車を含め、すべての座席に電源コンセントが設置される。
  • 普通車と思われるインテリアイメージ。シートはレモンイエローのような色彩となるようだ。
  • 1953年3月に京都~博多間の客車特急として登場した二代目(九州特急としては初代)の『かもめ』。九州内はC59形蒸気機関車が牽引した。
  • 『かもめ』は、1961年10月改正でキハ80系気動車に置き換えられ、京都~長崎・宮崎間の特急に。
  • 1975年3月改正で一度は廃止されるも、1976年7月には小倉・博多~長崎間の電車特急として復活した三代目の『かもめ』。485系が充当された。
  • JR九州移行後の1988年3月改正で、JRグループ初の新系列電車とした誕生した783系。『かもめ』には1989年3月改正から投入され、当初は787系の愛称(ハイパーサルーン)にちなんで『ハイパーかもめ』を名乗った。
  • 485系はJR九州へ移行後も『かもめ』に充当されたが、このような赤ベースの塗色車が運用されたことから「赤いかもめ」とも呼ばれた。
JR九州は10月28日、2022年秋頃の完成・開業見通しとなっている九州新幹線西九州ルート武雄温泉~長崎間にN700Sを導入。合わせて列車名を『かもめ』とすると発表した。

N700Sは、すでにJR東海が運用している16両編成の同型車を6両編成に短縮したものが投入される。停電時に対応したバッテリー自走システム、地震時に対応した改良版の自動列車制御装置(ATC)とブレーキシステム、省エネ性が高い炭化ケイ素(Sic)半導体を採り入れた駆動システムなど、基本性能ではJR東海車や2021年2月以降に投入されるJR西日本車に準拠した仕様となる模様。

『かもめ』の名は、博多~長崎間で運行されている現行の在来特急を踏襲したもので、JR九州では「1961年から、長崎行きの特急列車として運行を開始し、現在まで約60年もの間親しまれてきました」として命名。

その名は、1937年7月に東京~神戸間の客車特急に漢字書きで初めて登場。戦後は1953年3月に京都~博多間の客車特急として平仮名書きで復活した。

1961年10月のダイヤ改正では10系客車からキハ80系気動車に置き換えられ、運転区間が京都~長崎・宮崎間となり、西鹿児島(現・鹿児島中央)まで乗り入れたこともあったが、山陽新幹線が博多まで達した1975年3月のダイヤ改正では一度廃止された。

しかし、長崎本線と佐世保線が電化された1976年7月には『みどり』とともに485系による電車特急として復活。JR九州へ移行後は、783系、787系、885系と車両の変遷を重ね、ついにN700Sへ引き継がれることになる。

長崎行き新幹線の名は『かもめ』…西九州ルートに N700S を投入

《佐藤正樹(キハユニ工房)@レスポンス》

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