「COCOA」Android版不具合…2020年9月末から通知されず

 厚生労働省は2021年2月3日、新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)のAndroid版で不具合があり、2020年9月末からアプリ利用者に接触通知が到達していなかったことを公表した。

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「接触確認アプリ」ダウンロード数・陽性登録件数の推移
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  • 新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)のチラシ(一部)
 厚生労働省は2021年2月3日、新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)のAndroid版で不具合があり、2020年9月末からアプリ利用者に接触通知が到達していなかったことを公表した。

 厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に資するよう、新型コロナウイルス感染症対策テックチームと連携して、新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)を開発。スマートフォンの「近接通信機能(ブルートゥース)」を利用し、陽性登録を行ったアプリ利用者と1メートル以内15分以上の条件に該当する接触があると、通知を受け取ることができる。利用者は、陽性者と接触した可能性がわかることで、検査の受診など保健所のサポートを早く受けることができる。厚生労働省は、利用者が増えることで、感染拡大の防止につながることが期待されることから、アプリ利用を呼び掛けていた。

 今回、Android版はバージョンアップに伴って生じた障害によって、9月末からアプリ利用者との接触通知が到達していないことが判明。障害の解消は、2月中旬を予定しており、それまでの間、Android端末の利用者は、仮に陽性者との1メートル以内15分以上の接触があったとしても、アプリで通知を受け取ることができない。

 しかし、継続してアプリを利用することにより、ほかの端末との接触に関する情報を端末内に記録することができる。障害の解消後に、この記録に基づいて、14日前までに陽性者との接触があった場合には通知を受けることが可能になるので、アプリを継続して利用してほしいという。

 なお、iOS版については障害の影響はなく、陽性者との接触について通知を受けることが可能となっている。2月4日現在の「COCOA」のダウンロード数は約2,484万件。陽性登録件数は1万177件となっている。
《田中志実》

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