運動部学生の学業・競技両立を目指す「入学前教育プログラム」

 河合塾グループのKEIアドバンスと大学スポーツ協会は、2021年4月大学入学生向けの「入学前教育プログラム」を2021年1月より開始した。2021年は法政大学、日本体育大学など11大学が導入し、運動部学生の学業と競技生活の両立を図る「デュアルキャリア」の推進を目指す。

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 河合塾グループのKEIアドバンスと大学スポーツ協会は、2021年4月大学入学生向けの「入学前教育プログラム」を2021年1月より開始した。2021年は法政大学、日本体育大学など11大学が導入し、運動部学生の学業と競技生活の両立を図る「デュアルキャリア」の推進を目指す。

 「入学前教育プログラム」は、スポーツ活動を重視した「総合型選抜」や「学校推薦型選抜」などで入学予定の運動部学生を対象に実施されるプログラム。2年目となる2021年は、学業と競技生活の両立を図る「デュアルキャリア」の推進を目指し、より運動部学生のキャリア育成に特化したプログラムを本格導入する。

 日本スポーツ振興センターの調査によると、アスリートの引退年齢は、平均30.4歳。競技引退後の長い人生を充実させるためにカギとなる大学での学びを充実させるため、「入学前教育プログラム」では新たに「大学運動部学生のための『学び』のハンドブック」を作成した。

 先輩アスリートの経験談によるデュアルキャリアの意識付け、講義の受け方やレポート作成スキルに触れた学び方入門など、運動部学生の学びの意欲を高め、デュアルキャリアを後押しする内容が掲載されている。      

 また、デュアルキャリアの実現に必要な、文献などを「読む」力とレポート・論文を「書く」力、「数理的思考力」の育成を強化するため、「大学生活学びのための『読む』『書く』入門」と「運動部学生のためのスポーツ探究数学入門」をあわせて本格導入する。オンライン添削指導も行い、受験がない運動部学生の1月から3月期を学習機会とし、大学での学びの準備に役立てる。 
《海野由宇》

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