就活日程の遵守やオンライン活用など…政府が経団連に要請

 日本経済団体連合会(経団連)は2021年3月30日、2022年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関して、日程の遵守やオンライン活用時の配慮などについて政府から要請を受けた。会員に向けて4月1日、要請の趣旨を踏まえた採用選考活動を行うよう周知した。

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 日本経済団体連合会(経団連)は2021年3月30日、2022年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関して、日程の遵守やオンライン活用時の配慮などについて政府から要請を受けた。会員に向けて4月1日、要請の趣旨を踏まえた採用選考活動を行うよう周知した。

 政府は、就職・採用活動の円滑な実施および学生が学業に専念できる環境の確保のため、企業側・大学側の足並みをそろえた取組みが必要であるとして、「2022年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請事項」を取りまとめた。3月30日に経団連に対し、要請について通知し、加盟各企業等に対して周知するよう求めた。

 要請事項は、「就職・採用活動の日程」「卒業・修了後3年以内の既卒者の取扱い」「学事日程等への配慮」「オンラインの活用」「日本人海外留学者や外国人留学生などに対する多様な採用選考機会の提供」「公平・公正で透明な採用、個人情報の不適切な取扱いの防止の徹底」「セクシュアルハラスメント等の防止の徹底」「インターンシップの取扱い」「成績証明等の一層の活用」の9項目。

 このうち、2022年度(2023年3月)に卒業・修了予定の学生等を対象とした就職・採用活動の日程については、採用選考活動開始を6月1日以降、正式な内定日を10月1日以降と明記。それ以前に活動が行われることで、学生の就職活動期間が長期化する傾向を示しているとして、日程の遵守を要請している。

 学事日程等への配慮に関しては、「面接や試験の実施に際して、土日・祝日、平日の夕方以降の時間帯等を活用する」「学生の授業、ゼミ、実験、試験、教育実習などの時間と重ならないよう、採用選考活動の日時を設定する」などと記載している。

 オンラインの活用では、「オンラインによる企業説明会や面接・試験を実施する場合には、その旨を積極的に情報発信すること」「通信手段や使用ツールなど、どのような条件で実施するかについて事前に明示し、学生が準備する時間を確保すること」などを要請。オンライン環境にアクセスすることが困難な学生や遠隔地の学生への配慮も求めた。

 就職したい学生の弱みに付け込むようなセクシュアルハラスメントなどが確認されていることから、セクシュアルハラスメント等の防止のための対応徹底も要請。インターンシップが実質的な採用選考活動となっている事態が生じているとして、広報活動や採用選考活動とは異なるものであることを明確にすることも求めている。

 経団連では4月1日、会員代表者に向け、政府から要請があったことを伝えるとともに、要請の趣旨を踏まえた採用選考活動を行うよう呼び掛けている。
《奥山直美》

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