いましんどくなっている子どもたちへ児童館から呼びかけ、自殺予防週間9/10-16

 全国の児童館を支援する児童健全育成推進財団は、各地の児童館とともに夏休み明けに生きづらさを抱える子どもたち、特に小学生や中高生世代へ向けたメッセージ「#じどうかんもあるよ」を8月25日(水)から9月16日(木)の期間にWebサイトおよびSNS等で発信する。

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児童館の良いところを「#じどうかんもあるよ」とともに発信
  • 児童館の良いところを「#じどうかんもあるよ」とともに発信
  • 「じどうかんもあるよ」ポスター
  • 「じどうかんもあるよ」カード裏面
 毎年9月10日から16日までの1週間は厚生労働省が提唱する「自殺予防週間」。全国の児童館を支援する児童健全育成推進財団は、各地の児童館とともに夏休み明けに生きづらさを抱える子どもたち、特に小学生や中高生世代へ向けたメッセージ「#じどうかんもあるよ」を8月25日(水)から9月16日(木)の期間にWebサイトおよびSNS等で発信し、子どもたちの自殺予防の一助となることを目指している。

 文部科学省が2021年2月に公表した「コロナ禍における児童生徒の自殺等に関する現状について」によると、2020年に自殺した小中高生は過去最多の479人。夏休み明けの8月は前年同月の2倍超と突出している。また、厚生労働省が2021年3月に公表した「新型コロナウイルス感染症対応からの気づき 児童館における実践事例・データ集 令和2年度版」によると「友人関係がしんどくなっている」「親からストレスをぶつけられている」「はっきりと子どもたちの口からストレスという言葉が出ている」など、コロナ禍の影響で子どもたちの心労は増加しているとみられる。

 全国に約4,400か所ある児童館は、児童福祉法で規定された児童福祉施設。18歳未満のすべての子どもたちとその保護者を対象とし、自由に無料で利用できる。家でも学校でもない子どもたちの「第3の居場所」の1つとして、子どもたちが気軽に立ち寄り、安心して過ごせる居場所づくりに取り組んできた。

 今回の取組では、児童館を通じて、コロナ禍または夏休み明けの憂うつな気分が少しでも和らぎ前向きになるきっかけとなることを目指し、「#じどうかんもあるよ」のメッセージを発信するとともに、児童館を利用する子どもたち自らも児童館の良いところを紹介するメッセージを発信する。なお、この企画は厚生労働省「令和3年度自殺予防週間の主な取り組みについて」において、関係団体の取組として登録されている。

◆「#じどうかんもあるよ」実施概要
【いましんどくなってる子へのメッセージ】
実施期間:2021年8月25日(水)~9月16日(木)(8月上旬頃から発信を開始している児童館もある
場所:児童健全育成推進財団Webサイト、SNS(Facebook、Twitter)および各児童館のWebサイト、SNS(Facebook、Twitter)、館内外の掲示板など
対象:主に児童館を利用したことがない18歳未満の子どもたち(小学生・中高生世代)内容:オンラインでの発信、ポスター掲示、チラシやカードの配布
【子どもたちからの児童館の良いところの紹介メッセージ】
実施期間:2021年8月25日(水)~9月16日(木)
場所:児童健全育成推進財団ウェブサイト、SNS(Facebook、Twitter)
対象:主に児童館を利用したことがない18歳未満の子どもたち(小学生・中高生世代)
内容:オンラインでの発信 (「#じどうかんもあるよ」とともに発信)
※上記はともに、全国の児童館職員をネットワークする全国児童館連絡協議会、全国児童厚生員研究協議会の協力を得ている
《安藤里恵》

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