新型コロナウイルスの検査キットへの消費者の関心が高まり、薬局やコンビニ等で手軽に入手できる一方、検査キットに関するトラブルも生じていることから、国民生活センターでは、事前に注意事項をよく確認し、適切に利用するよう注意を呼び掛けている。 体調が気になる場合や、旅行・イベント前に自身の状態について確認したい場合等に、新型コロナウイルス感染についてチェックできる検査キットに高い関心が寄せられているが、全国の消費生活センター等には、検査キットに関する相談が寄せられているという。 具体的には、「PCR検査キットを購入したが、陽性か陰性ではなく、リスクの高低しかわからない」「市販の抗原検査キットでは陰性だったが、実際は陽性だった」「コンビニで購入したPCR検査キットの検体を送ることができない」等の相談があり、検査キットに対する消費者の期待が高いこともあり、トラブルが生じやすくなっているようだ。 新型コロナウイルス感染症を診断するための検査には、PCR検査、抗原検査(定性・定量)があるが、消費者が入手できる検査キットのうち、国の承認を受けているものは「体外診断用医薬品」として販売されている一部の抗原検査キットのみとなる(2021年11月4日時点)。 その他の抗原検査キットは「研究用」として販売されており、新型コロナウイルス感染の有無を調べることを目的としていない。また、「体外診断用医薬品」として販売されている抗原検査キットを購入する場合は、取扱い薬局等で薬剤師による指導等が必要とされている。なお、体外診断用医薬品によるセルフチェックを行った場合であっても、診断には医療機関への受診が必要となる。 国民生活センターでは、検査キットだけでは新型コロナウイルスに感染しているかどうか判断できないため、発熱等の症状がある場合は、医療機関を受診するよう呼び掛ける。 また、検査キット利用前には「検査で確認できること」や「検体のとり方・送り方」を確認すること、悪質な通販サイトを利用しないために、事業者情報の確認すること、日ごろから感染対策を続けることをアドバイス。 トラブルが生じた場合や不安に思った場合には、最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等を案内してくれる消費者ホットラインである188番へ相談するよう勧めている。
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