「ほぼ皆既月食」の部分月食…気になる天気は?

 月の大部分が隠れて「ほぼ皆既月食」となる部分月食が2021年11月19日、夕方から夜にかけて全国で見ることができる。当日の天気は、北日本を中心に冬型の気圧配置となるが、関東以西では晴れて月食の観測チャンスに恵まれそうだ。

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部分月食の観測予想マップ
  • 部分月食の観測予想マップ
  • 月食のタイムスケジュール(代表地点の月の出時刻と月食の時刻)
  • 月の動きと月食の時刻(東京)
 月の大部分が隠れて「ほぼ皆既月食」となる部分月食が2021年11月19日、夕方から夜にかけて全国で見ることができる。当日の天気は、北日本を中心に冬型の気圧配置となるが、関東以西では晴れて月食の観測チャンスに恵まれそうだ。

 月食は、太陽・地球・月が一直線に並ぶときに起こり、月が地球の影に隠されることで、月が欠けていくようすが楽しめる天文現象。地球の影にすべて隠される「皆既月食」、影に月の一部が隠される「部分月食」がある。

 11月19日は部分月食だが、月の大部分が影の中に入り込むため、「ほぼ皆既月食」と呼べるほど深い月食。国立天文台によると、今回の月食では月の直径の97.8%まで地球の影に入る。満月は、午後4時18分ごろから欠け始め、月がもっとも欠けて見える食の最大は午後6時2分ごろ。その後、月は徐々にもとの姿に戻り、午後7時47分ごろに部分食が終わる。

 気になる当日の天気について、ウェザーニューズが発表した天気見解によると、北日本を中心に冬型の気圧配置となり、北海道のオホーツク海側や太平洋側、東北、北陸では「チャンスあり」と予想されている。東北北部は比較的「チャンス大」と見込まれているが、北海道の日本海側や新潟、山形周辺では雲が広がり、月食を見るのは難しそうだという。一方、関東以西は高気圧に覆われ、晴れて月食を見られることころが多くなりそうで、「バッチリ見える」エリアとされている。

 悪天候等で観測が難しいエリアの人や、専門家の解説付きでより詳しく月食を見たいという人は、月食のライブ中継を自宅等から楽しむのもお勧めだ。24時間生放送の気象情報専門チャンネル「ウェザーニュースLiVE」では、部分月食のようすを国内4か所から19日午後5時より生中継・生配信する。

 国立天文台でもYouTubeの国立天文台チャンネルで11月19日午後4時から午後8時(予定)、三鷹キャンパスから部分月食をライブ中継。サイトロンジャパンとリフレクションズ・メディアも11月19日午後4時から午後8時、両社のYouTubeチャンネルで部分月食をライブ中継する。
《奥山直美》

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