科博ら3施設で遠隔操作ロボットによる博物館鑑賞体験…12/9

 国立科学博物館と練馬区立牧野記念庭園、高知県立牧野植物園の3施設は2021年12月9日、近代植物分類学の礎を築いた「牧野富太郎博士」をテーマに、遠隔操作ロボットを使用した博物館鑑賞事業を実施する。

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文化庁補助金事業「遠隔操作ロボットを使用した博物館鑑賞体験」
  • 文化庁補助金事業「遠隔操作ロボットを使用した博物館鑑賞体験」
  • 植物学者 牧野富太郎博士
  • 国立科学博物館・地球館M2階「科学技術の偉人たちー日本の科学者・技術者ー」
  • 牧野博士が発見、命名した「コオロギラン」
  • 練馬区立牧野記念庭園・書斎
  • 練馬区立牧野記念庭園・博士の採集道具
  • 練馬区立牧野記念庭園
  • 高知県立牧野植物園・常設展示室
 国立科学博物館と練馬区立牧野記念庭園、高知県立牧野植物園の3施設は2021年12月9日、近代植物分類学の礎を築いた「牧野富太郎博士」をテーマに、遠隔操作ロボットを使用した博物館鑑賞事業を実施する。

 遠隔操作ロボットを使用した博物館鑑賞事業は、地域の博物館等と連携し、どこにいても全国各地の博物館(植物園)を巡り、鑑賞体験を提供する文化庁の取組み「2021年度(令和3年度)文化芸術振興費補助金地域と共働した博物館創造活動支援事業」の補助金を受けて実施するもの。ポストコロナを見据えた博物館鑑賞モデル事業として実施する。

 今回、事業の第1弾として、近代植物分類学の礎を築いた「牧野富太郎博士」をテーマに、博士の標本を数多く所蔵する国立科学博物館(東京都台東区)と、博士の終の棲家である練馬区立牧野記念庭園(東京都練馬区)、博士の功績を広く伝える高知県立牧野植物園(高知県高知市)の3館・園をロボットで操作し、博士の業績を辿る。

 植物学者・牧野富太郎博士(1862-1957)は、高知の豊かな自然に育まれ幼少から植物に興味を持ち、独学で植物の知識を身に付けた人物。94年の生涯において収集した標本は約40万枚といわれ、蔵書は約4万5千冊を数える。新種や新品種等、約1,500種類以上の植物を命名し、日本植物分類学の基礎を築いた1人として知られている。全国からの要望に応じて各地を巡り、植物を知ることの大切さを一般に広く伝え、植物知識の普及にも尽力。1953年東京都名誉都民。1957年文化勲章受章。

 鑑賞事業では、国立科学博物館が所蔵する牧野博士の標本や資料を使って牧野博士の功績を紹介する他、練馬区立牧野記念庭園内の記念館と鞘堂(博士の書斎と書庫の一部)を紹介。ありし日の牧野博士の姿を伝える。また、高知県立牧野植物園では、ロボットを常設展示室と屋外デッキに移動させ、展示館中庭や牧野博士命名植物「ノジギク」の解説を行う。

 会場は国立科学博物館日本館講堂および練馬区立牧野記念庭園講習室。それぞれ先着順で事前申込みを受け付けており、詳細は各施設・区のWebサイトに記載している。なお、開催日が迫っていることからすでに申込みを締め切っている可能性があるため、詳細は問い合わせのこと。

◆遠隔操作ロボットを使用した博物館鑑賞事業
日時:2021年12月9日(木)10:30から(約1時間)
場所:国立科学博物館日本館講堂/練馬区立牧野記念庭園講習室/高知県立牧野植物園(遠隔)
使用するロボット:アバター「new-me(ニューミー)」
定員:国立科学博物館6人/練馬区立牧野記念庭園12人(事前申込み・先着順)
参加費:無料
申込方法:国立科学博物館のWebサイトおよび牧野記念庭園(練馬区役所)Webサイトで確認のこと
《畑山望》

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