Z会は2021年12月、中学受験を経験したZ会の通信教育中学生向けコース受講中の保護者を対象に、「子供の中学受験に関する調査」を実施。中学受験の目的や検討し始めた時期、1日の学習時間等が明らかになった。 調査は2021年12月17日～18日、インターネットにて、Z会通信教育中学生向け講座を受講中で、2019年～2021年に私立（国立・公立）中高一貫校を受験した現中学生の保護者を対象に行われ、500人から回答を得た。 最初に「中学受験の目的は何でしたか（複数回答可）」と尋ねたところ、「質の高い教育を受けさせたかったから」が77.2％でもっとも多く、「私立（国立・公立）の教育方針や校風が気に入ったから」が47.0％、「同じレベルの生徒が集まるから」が46.4％と続いた。また、「子供が受験したいと言ったから」という回答も多く、40.4％となった。 次に、中学受験を検討し始めた時期と、タイミングとしてどうであったかを尋ねたところ、小学3年生未満が23.0％、小学3年生が25.4％、小学4年生が28.0％となっており、全体の76.4％が小学4年生までに中学受験をすることを検討し始めていたことがわかった。中学受験検討のタイミングが適切と感じたかを聞くと、小学3年生が適切だったと感じた人が多く、4年生以後になると「遅かった」と感じた人が増える傾向にあった。 また、子供の中学受験対策に費やした1日のおおよその時間（学習塾含む）を尋ねたところ、小学3年生の時の学習時間は、平日・休日問わず1～2時間程度と答えた人が大半を占めた。しかし学年が上がるにつれて学習時間が増え、小学6年生の夏以降は、平日は3時間、休日では5時間以上学習していたと答えた受験生が半数を超えた。小学校3～4年生では、学習量をこなすことより、学習習慣を身に付けることや中学受験対策の学習に慣れること等に時間を使った受験生が多かったと考えられる。 最後に、「子供の中学受験を振り返り、中学受験して良かったと感じますか」と尋ねたところ、全体の97.0％が「はい」と回答した。自由記述では「親子で一緒に乗りきって絆が深まった。勉強のある生活は大変な面もあったが、子どもは粘り強さややり抜く力がつき、親は注意深く子どもを見守り、育んでいくことの大切さを学ぶことができた」等の回答があり、中学受験を通して、子供の成長を感じた保護者が多いことがわかった。
