Times Higher Education(THE)によるインパクトランキング2022が2022年4月27日、ロンドンにて発表された。世界110の国や地域における1,524校の大学から、北海道大学が総合10位、京都大学が同19位に選出された。 インパクトランキングは、国連(UN)の持続可能な開発目標に対する大学の貢献度を測定する格付けランキング。研究、管理責任、アウトリーチ、教育の4つの分野にわたる大学の持続可能性への取組みを評価する。進捗状況は、SDGsの17項目それぞれについて、および目標全体で総合的に測定される。2022年は110の国と地域より、過去最多となる1,524の教育機関がランキングに参加した。 インパクトランキング2022の総合ランキングでは、北海道大学が総合10位、京都大学が同19位に選出された。北海道大学は、SDG2「飢餓をゼロに」では1位、SDG14「海の豊かさを守ろう」では17位、SDG15「陸の豊かさも守ろう」で18位、SDG17「パートナーシップで目標を達成しよう」で12位、総合ランキング19位の京都大学は、SDG2「飢餓をゼロに」で3位、SDG9「産業と技術革新の基盤をつくろう」で16位、SDG14「海の豊かさを守ろう」で15位を獲得している。 またSDGs個々のランキングでは、日本はSDG1「貧困をなくそう」で筑波大学が28位、立命館大学が35位、慶應義塾大学が49位、SDG2「飢餓をゼロに」で北海道大学、京都大学の他、神戸大学が25位等、11の大学がランクインしている。 その他、SDG3「すべての人に健康と幸福を」では、名古屋市立大学の21位に続き、獨協医科大学27位、徳島大学が34位、SDG9「産業と技術革新の基盤をつくろう」では東北大学が12位、大阪大学が13位、京都大学が16位。SDG14「海の豊かさを守ろう」では京都大学が15位、SDG16「平和と公正をすべての人に」では神戸大学が8位、慶應義塾大学が16位を獲得する等、多くの大学がランキングの上位に名をあげた。 なお、総合1位はオーストラリアのウエスタンシドニー大学。SDG6「安全な水とトイレを世界中に」で1位、SDG12「つくる責任 つかう責任」で2位を獲得している。総合ランキングトップ100にもっとも多くの大学がランクインしたのは英国で20校、ついでオーストラリア17校、カナダ16校という結果となった。日本は全ランキングにおけるランクインが2番目に多く、SDGs個々のランキングトップ100において74校がランクインした。◆インパクトランキング2022総合トップ201位 ウエスタンシドニー大学【オーストラリア】2位 アリゾナ州立大学(テンペ)【アメリカ】3位 ウエスタン大学【カナダ】4位 キングアブドゥルアズィーズ大学【サウジアラビア】4位 ユニバーシティセインズマレーシア【マレーシア】6位 オークランド大学【ニュージーランド】7位 クイーンズ大学【カナダ】8位 ニューカッスル大学【イギリス】9位 マンチェスター大学【イギリス】10位 北海道大学【日本】11位 アルバータ大学【カナダ】12位 ビクトリア大学【カナダ】13位 ブリティッシュコロンビア大学【カナダ】13位 慶北大学校【韓国】15位 シドニー工科大学【オーストラリア】16位 チュラーロンコーン大学【タイ】16位 グエルフ大学【カナダ】18位 インドネシア大学【インドネシア】19位 グラスゴー大学【イギリス】19位 京都大学【日本】19位 ラトローブ大学【オーストラリア】