ファウンデーションコースとは、留学生が基礎課程を学ぶ進学準備校。学習塾や日本語学校、英会話教室を全国で展開する京進は、海外大学附属の教育機関と提携してファウンデーションコースを日本国内で開校する。各種教育機関、大学を含めて日本初であり、オーストラリアの公立大学機関と提携してファウンデーションコース日本校を開校するのも日本初となる。
提携先は、オーストラリアニューサウスウェールズ州シドニーに本部のあるUNSW Global。UNSW Globalはオーストラリアトップ8大学の総称「Group of Eight」の1つ、公立総合大学ニューサウスウェールズ大学(UNSW)の関連機関で、海外から同大学への留学生受け入れを管轄している。
今回開校するキャンパス(名称:UNSW Foundation Studies Program Kyoto Campus)では、オーストラリアの大学へ進学するために必要となる基礎課程を提供する。入学者はこのキャンパスで9か月間のコースを修了した後、オーストラリアのキャンパスに留学する。このコースを修了した学生の多くはUNSWへ進学することとなるが、UNSW以外のGroup of Eightの各大学やイギリスやニュージーランドの名門大学に入学申請をする学生を想定したサポート体制の準備もしている。
UNSW Foundation Studies Program Kyoto Campusの留学生へのメリットは、「高校卒業から留学までの空白期間がない」「2年目以降の専門課程への進学のハードルが下がる」「留学費用の負担軽減」等がある。
一般的には日本からオーストラリアの大学に進学を希望する際、3月に高校を卒業した後、現地留学まで半年前後の空白期間が生じる。今回開校する日本校のコースは2月スタートのため、海外留学初年度のファウンデーションコース開始までの空白期間がなくなる。原則ファウンデーションコース修了後にも空白なく大学1回生に移行することができる。
留学生にとって海外留学の1年目(オーストラリアではファウンデーションコース)がもっとも学習面での負担が大きく、慣れない地での生活との両立が負担となり途中で挫折する学生も少なくない。留学課程の1年目を国内で修了することで、2年目以降の専門課程への進学のハードルが下がる。
留学には、大学の学費の他に現地滞在費用が必要。1年目を日本国内で過ごすことができるため、現地滞在費用が軽減される。
UNSW Foundation Studies Program Kyoto Campusは、京都府京都市内のホテルに1クラス定員20名程度のキャンパスを開校。1年に2期開講を予定。Commerce(商学)分野で履修可能なプログラムを運営予定。修了後は現地大学に進学し、おもに経済学・経営学・商学・人文社会学・情報システム学・法学等の専攻分野で学士を取得することとなる。学費(税込)は入学金5万5,000円、プログラム受講料297万円、教育充実費22万円。
入学者の条件は、「IELTS:6.0(ライティング5.0/各セクションの成績が5.0以上)」「TOEFL iBT:75(ライティング14)」「ケンブリッジ英語検定:169(ライティング154/各セクションの成績が154以上)」「Pearson PTE Academic:50(ライティング38/各セクションの成績が38以上)」のいずれかの「英語能力」と、高校の学業成績が高校3年次の成績で5段階評価3以上であること。現役高校生の場合は前期もしくは2学期の調査書(成績証明書)が必要となる。
募集は6月から開始している。詳細はWebサイトで確認できる。
◆UNSW Foundation Studies Program Kyoto Campus
生徒募集開始:2022年6月
開校:2023年2月
授業開始:2023年2月
場所:からすま京都ホテル内
学費(税込):入学金5万5,000円、プログラム受講料297万円、教育充実費22万円。
定員:1期約20名、1年間に2期(最大40名)