気象庁では、現在までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、梅雨の入り明けの速報を「梅雨の時期に関する気象情報」として発表している。それによると、2022年は関東甲信では梅雨入りが平年よりやや早く、東海や九州南部では平年より遅い梅雨入りとなっていた。
6月27日、気象庁は沖縄・奄美に続き、九州南部・東海・関東甲信の梅雨明けを発表。梅雨の期間は、九州南部では、平年より18日早く、昨年(2021年)より14日早い16日間。東海地方では、平年より22日早く、昨年(2021年)より20日早い13日間。関東甲信では、平年より22日早く、昨年(2021年)より19日早い21日間となり、各地で梅雨の最短期間を更新した。
気象庁のデータは、梅雨明けには平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があり、春から夏にかけての実際の天候経過を考慮した検討の結果、期日が見直しされる場合がある。なお、平年とは2020年までの過去30年の平均(梅雨入り・明けを特定しなかった年は除外)の日付となっている。
今後は太平洋高気圧の勢力が強まり気温が上昇し、熱中症リスクが高まることから、気象庁では各地の今後2週間の気温予報(6月26日午後2時半時点)や、過去の救急搬送者数を掲載したPDFを公開し熱中症への警戒を呼び掛けている。